泥酔運転でひき逃げの元タクシー運転手に有罪判決

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昨年11月、石川県金沢市内の市道で泥酔状態にもかかわらず乗用車を運転し、歩行者をひき逃げして重傷を負わせる事故を起こしたとして、危険運転致傷などの罪に問われた56歳の元タクシー運転手の男に対する判決公判が15日、金沢地裁で開かれた。裁判所は被告の男に執行猶予付きの有罪判決を命じている。

問題の事故は2008年11月2日夕方に発生した。金沢市大野町4丁目付近の市道で、道路左側の路肩を歩いていた40歳の男性に対し、後方から進行してきた軽乗用車が衝突。男性は骨折などの重傷を負ったが、クルマは現場から逃走した。

重傷ひき逃げ事件として捜査を開始した警察は、現場近くで衝突痕のある軽乗用車を発見。このクルマのフロントガラスに被害者の毛髪が付着しており、警察はこれが容疑車両と判断。このクルマを所有する56歳のタクシー運転手の男を自動車運転過失傷害と道路交通法違反(ひき逃げ)容疑で逮捕した。男は泥酔状態で、直前にカーブミラーに接触する物損事故も起こしていた。

15日に開かれた判決公判で、金沢地裁の入子光臣裁判官は「事故当時にはタクシー運転手という職業でありながら、他者の安全を全く顧みない、無謀で危険な運転を行った」と指摘。しかし、被告がタクシー会社を解雇されたことなどで一定の社会的制裁を受けていることは評価。情状の酌量を認め、被告に対して懲役2年6か月(執行猶予5年)の有罪判決を言い渡している。

《石田真一》

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