16日未明、兵庫県神戸市兵庫区内で、エンジンを掛けた状態で路上駐車していた兵庫県警・兵庫署のパトカーが何者かに盗まれる事件が起きた。パトカーは駐車した場所から約400m離れた市道に乗り捨てられているのが発見されている。
同署によると、警察が事件発生を認知したのは16日の午前0時45分ごろ。神戸市兵庫区駅南通3丁目付近の市道をパトロールしていた同署員が、赤色灯を点灯させたまま路上に停車しているパトカーを発見。無人状態だったことから、無線で照会したところ、このパトカーは北に約400m離れた兵庫区羽坂通4丁目付近の事件発生現場に出動していた同署・地域3課のパトカーであることが判明した。
パトカーの乗員2人は近くの交番前にパトカーを駐車。交番勤務の署員と一緒に約50m離れた場所で発生した男性6人によるケンカの仲裁を行っていた。パトカーはこの間に何者かが盗み出し、発見現場まで乗車、そのまま放置したものとみられている。乗員はパトカーが盗まれたことにまったく気づいていなかったという。車内が荒らされた形跡はなく、盗難された装備品もなかった。
警察では窃盗事件として捜査を開始したが、同署では「緊張が欠けていたとしか言いようがない」としている。