メルセデスベンツの商用車に新ディーゼル

自動車 ニューモデル 新型車

ダイムラーは5月29日、欧州でメルセデスベンツ『スプリンター』の2009年モデルを発表した。新しい直4ディーゼルと改良版V6ディーゼルの搭載がニュースだ。

スプリンターは、最大積載量3.5tクラスの欧州商用車のベストセラーモデル。2代目に当たる現行型は2006年に発売され、現在までに累計40万台以上を販売。初代からの累計セールスは約170万台に到達している。

2009年モデルでは、外装には手を加えず、主にメカニズムの熟成を図った。2種類のディーゼルターボエンジンは、直4を一新。従来の2149ccユニットに代えて、新世代の「OM651型」2143ccユニットを採用する。

この新ディーゼルは、バランサーシャフトや大容量インタークーラーの採用で、性能をアップ。1800バールのコモンレール高圧燃料噴射やEGRなどを導入して、ユーロ5に適合するクリーンな排出ガス性能を実現した。

エンジン出力は3仕様用意。最大出力、最大トルクはそれぞれ、95ps/25.5kgm、129ps/31.1kgm、163ps/36.7kgmとなる。

3.0リットルV6の「OM642型」は、従来の改良バージョン。最大出力は190ps、最大トルクは44.9kgmと従来よりも約10%向上させながら、ユーロ5基準を満たす排出ガス性能も達成した。

直4、V6ともに新開発の6速MTを搭載。1速ギアを超低速用、6速ギアを高速用に設定し、燃費の改善を狙った。このほか、安全面ではアダプティブブレーキライト、改良版のESP、ヒーター付きワイドアングルミラーなどを採用。新デザインのシートやオーディオ、Bluetooth対応システムなど、装備もグレードアップしている。

ボディタイプは従来通り、バン、ピックアップトラックなど、用途に応じたバリエーションを設定。欧州ベストセラー商用車が、また一歩進化を遂げた。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 三菱『デリカミニ』がフルモデルチェンジ!「やんちゃ坊主」感アップ、走りも三菱らしく進化
  2. 【日産 ルークス 新型】「ルークスはパイクカー」開発デザイナーが立ち返った“軽ならではのデザイン”とは
  3. 「アルパインスタイル仙台R4」がグランドオープン、待望の仙台エリアへ出店
  4. 「めちゃくちゃ好きでした、さよなら」フォードGTの販売終了に対しファンからは悲しみの声
  5. 昭和の子どもたちが憧れた「スーパーカー自転車」が50年ぶりに復活へ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る