BMW、高齢ドライバー向け車両自動停止技術を開発へ

エコカー 燃費
BMW、高齢ドライバー向け車両自動停止技術を開発へ
BMW、高齢ドライバー向け車両自動停止技術を開発へ 全 4 枚 拡大写真

BMWは3日、ドイツ政府が推進する「スマートシニア」プロジェクトに参加すると発表した。高齢ドライバーが運転中に急病に陥った場合、自動的に車両を停止させ、救急車を手配するなどのシステム構築を目指す。

スマートシニアプロジェクトは、ドイツの教育研究大臣が音頭を取り、ドイツの産学29団体が参加して次世代の安全システムを開発するのが目的。ドイツ政府はその研究開発費として、総額2500万ユーロ(約35億円)を支援する。

BMWはこのプロジェクトにおいて、「エマージェンシーストップアシスタント」の研究開発を推進。これは、BMWが10年前から提供している「コネクテッドドライブ」をベースに開発。同サービスは2007年春から緊急時のサービスを充実させており、事故や故障の際には、場所、モデル名、ボディカラー、負傷者数などの情報がスピーディーにオペレーターに伝えられ、救急車などの手配が行えるようになっている。

エマージェンシーストップアシスタントは、「レーンディパーチャーウォーニング」「アクティブクルーズコントロール」「アイドリングストップ」などの技術を応用。高齢ドライバーが運転中に何らかの緊急疾患に陥った場合、ハザードランプを点滅させ、路肩へ車両を移動。さらにエンジンを停止させ、オペレーターへの連絡まで、すべて自動で行うシステムを実用化させるという。

BMWグループの技術開発部門のスマートシニアプロジェクト責任者、Ralf Decke氏は「我々の第一の目標は、急病で車両をコントロールできなくなった人が、事故を起こすのを防ぐこと」と、その狙いを語っている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 日産、第3世代e-POWER向けエンジンに世界初技術…コールドスプレー工法バルブシート採用
  2. 「マークXの面影が…」タイで発表された新型「ヤリスセダン」がかっこいいと話題に!「教習車にも」の声
  3. スバル『アウトバック』新型、約515万円から…年内米国発売へ
  4. いすゞ細井社長、「1年1年積み上げていけば収益は出てくる体制になっている」
  5. かつてのテラノ…日産『パスファインダー』改良新型、これが最終デザインだ! 新エンジン導入も?
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る