激闘 トライアル---こんな競技 世界選手権第4戦日本グランプリより

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激闘 トライアル---こんな競技 世界選手権第4戦日本グランプリより
激闘 トライアル---こんな競技 世界選手権第4戦日本グランプリより 全 7 枚 拡大写真

岩場、林間、川など、壮絶なオフロードをバイクで走り回るという過酷な競技、トライアル。日本でのトライアルの世界選手権第4戦「ウィダー日本グランプリ」が今年でちょうど10周年。そのウィダー日本グランプリ2009がツインリンクもてぎにて、初日、6月6日は雨上がり、2日目の6月7日は真夏のような晴天と、バラエティに富んだコンディションのなかで行われた。

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トライアル世界選手権は15種類のコースを走り、減点の少なさで順位が決まる。1セクションごとの最高減点は5点で、足を1回付くごとに1点ずつ減点され、3回以上は何回ついても3点。転倒したり急斜面で後ろに下がってしまったり、1セクションの持ち時間1分30秒をオーバーしたりすると5点減点となる。減点なしで走りきることを、足が汚れないという意味でクリーンと呼んでいる。日本GPは1日に2ラップずつ、2日間で4ラップでトップを争う。

今年の日本GPのバトルもなかなか激しいものだった。トライアルは年によって難易度がかなり異なる。世界のトップライダーが集まるだけに、年によっては2日目ともなると、上位選手はほとんどのセクションをクリーンで走り切り、オールクリーンが飛び出すこともある。今年は世界戦としては中庸より少し難しいというイメージのレイアウトで、2日目も転倒や後進などで5点減点が続出した。

そのなかで会場を大いに沸かせたのは、年間チャンピオンになったこともあり、昨年は世界3位だったゼッケン3の藤波貴久選手。母国グランプリとあって、比較的簡単な第7セクション(といっても垂直岸壁を含む、一般のトライアラーにとっては目が点になるようなレイアウトだが)では、ほとんどノンストップでダイナミックに斜面を駆け抜けるなど、ショーマンシップも披露していた。

2日目の競技はその藤波選手と、昨年のチャンピオンで初日もトップだったトニー・ボウ選手(スペイン)の一騎打ちとなった。初日、15×2の30セクションをわずか6点減点で走りきったボウ選手は一転、3セクションで5点減点を食うなど苦戦。初日は21点減点で2位に甘んじた藤波選手は、難セクションをクリーンで走り切るなどボウ選手と激しい攻防戦を繰り広げた。

結果はボウ選手、藤波選手とも20点と相譲らず。同点の場合、クリーンの数が多い方が勝ちとなるのがトライアルのルール。果たして、ボウ選手は30セクション中23セクションがクリーン。藤波選手は22セクションと、わずか1セクション及ばず、惜しくも2位だった。

が、藤波選手は1日目、2日目と2位の17ポイントを追加し、ポイントランキング4位と、順位を2つ上げた。2日で40ポイントを上げたボウ選手はポイントを137点に伸ばし、2位のアダム・ラガ選手との差を大きく広げた。今シーズンの残りはあと4日。1位と2位がポイントで大きくリードし、3位以下がだんご状態という展開で、藤波選手にとってシーズン3位は十分射程内にある。さらなる飛躍が期待されるところだ。

《井元康一郎》

井元康一郎

井元康一郎 鹿児島出身。大学卒業後、パイプオルガン奏者、高校教員、娯楽誌記者、経済誌記者などを経て独立。自動車、宇宙航空、電機、化学、映画、音楽、楽器などをフィールドに、取材・執筆活動を行っている。 著書に『プリウスvsインサイト』(小学館)、『レクサス─トヨタは世界的ブランドを打ち出せるのか』(プレジデント社)がある。

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