グリーンエンジンオブザイヤー2009…VWの1.4リットルTSIが接戦を制す

自動車 ビジネス 企業動向
グリーンエンジンオブザイヤー2009…VWの1.4リットルTSIが接戦を制す
グリーンエンジンオブザイヤー2009…VWの1.4リットルTSIが接戦を制す 全 13 枚 拡大写真

英国のUKIPメディア&イベント社は17日、ドイツ・シュツットガルトで開催された「エンジンエキスポ」において、「インターナショナルエンジンオブザイヤー2009」を発表した。環境性能の高いエンジンに贈られる「グリーンエンジン」には、フォルクスワーゲンの1.4リットル直4ターボ&スーパーチャージャー「TSI」が選ばれた。

【画像全13枚】

エンジンオブザイヤーはクルマの心臓部、エンジンに着目して優れたエンジンを選出するもので、今年が11回目。6月17日時点で少なくとも世界1か国以上で販売されている車種のエンジンを対象に、世界32か国65名のジャーナリストが投票を行い、各賞を決定した。

グリーンエンジンオブザイヤーの結果は以下の通り。

1. VWの1.4リットル直4ターボ&スーパーチャージャー「TSI」(205点)…シロッコなど
2. ホンダの1.3リットル直4+モーター(203点)…インサイトとシビック
3. BMWの2.0リットル直4ツインターボディーゼル(147点)…123d
4. BMWの3.0リットル直6ツインターボディーゼル(133点)…335dなど
5. メルセデスベンツの2.2リットル直4ツインターボディーゼル(115点)…Eクラスなど
6. フォードの2.5リットル直4+モーター(82点)…フュージョンハイブリッドなど

フォルクスワーゲンの1.4リットル直4TSIが、ホンダ『インサイト』などの1.3リットル直4+モーターに、わずか2ポイント差で逃げ切った。1.4TSIはインターナショナルエンジンオブザイヤー2009にも選出されており、グリーンエンジンとのW受賞となった。また、2位以下はすべてガソリンハイブリッドかディーゼルという中で、TSIの1位は健闘に値する。

この1.4リットルTSIは、スーパーチャージャーとターボという2種類の過給器を回転域によって使い分け、2.4リットルエンジン並みの160 - 170psの最大出力と、24.5kgmの最大トルクを実現。また、1.4リットルの小排気量は、時代のニーズに合ったダウンサイジングユニットであり、欧州複合モード燃費16.13km/リットル、CO2排出量144g/kmという優れた環境性能を発揮する。

グリーンエンジンに選ばれた理由は、ある審査員の「ターボ&スーパーチャージャー、そして小排気量エンジンという素晴らしいコンビネーション」という言葉に表れているようだ。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「カッコ良すぎて気絶しかけた」トヨタ『ハイラックス』新型発表に歓喜の声、日本発売にも「素晴らしい!」
  2. トヨタが米国製3車種を展示へ、日本にない『タンドラ』『ハイランダー』『カムリ』に乗り込める…S耐最終戦
  3. 「ソウルレッド」も完全再現!クルマ用塗料を使ったマツダ公式『ロードスター』スマホケース発売
  4. NISMO「L型エンジン用ヘッド」発売に「NAで300psって」「オーラニスモ買えちゃう」など驚きの声
  5. 【マツダ CX-5 新型】後席はマツダ車トップクラスの快適性、研ぎ澄ませた「3つの価値」とは
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る