【カーナビガイド '09 評論家インプレ】カーナビ用途で十分使えるハイレスポンスの地図操作…ユビークリンク 全力案内!

自動車 テクノロジー カーナビ/カーオーディオ新製品
【カーナビガイド '09 評論家インプレ】カーナビ用途で十分使えるハイレスポンスの地図操作…ユビークリンク 全力案内!
【カーナビガイド '09 評論家インプレ】カーナビ用途で十分使えるハイレスポンスの地図操作…ユビークリンク 全力案内! 全 8 枚 拡大写真

ケータイナビを進化させたユビークリンク

ケータイにGPSレシーバーが搭載されるようになってから、ケータイナビは順調に普及し続けている。すでに使っている人も多いだろう。人気の上昇に伴って参入各社の競争も激化し、おかげでサービス内容は急速に充実、進化してきた。そんなケータイナビの開発競争に大きなインパクトを与えたのが、このジャンルで最後発のユビークリンクが提供する『全力案内!』だ。

全力案内!の特徴は非常に数多く、しかもかなり画期的なものも複数ある。まず特筆すべきは、充実した渋滞情報だ。VICS情報に加えてなんと独自に収集したプローブ情報(UTIS:ユビークリンク交通情報)をプラスした独自の渋滞情報を提供しているのだ。プローブで渋滞情報といえばホンダやトヨタ、パイオニアが有名だが、莫大な先行投資が必要なため巨大企業だからできるといった印象が強い。それをケータイナビサービスで実現したのはかなりの驚きだ。

その秘密はタクシーとの提携にある。もちろん会員のケータイからの情報をプローブとして活用するのだが、そこに全国1万2000台のタクシーをプローブとして追加。大量のプローブを確保することでデータ収集力を引き上げているのだ。これを武器に全力案内はカーナビ用途にかなり注力している。従来のケータイナビは電車の乗り継ぎや徒歩のナビがメインで、カーナビとして「も」使えるといった感があったが、全力案内!はむしろカーナビ用途がメインといってもいい。

アイディアを効かせた様々な機能も大きな特徴だ。グループナビやフリーナビ、充実したパソコンとの連携機能など、後発参入らしいユニークな独自機能が数多く採用されている。もちろん徒歩ナビや乗り換え案内など基本的な機能もおろそかにはされておらず、機能はきわめて豊富だ。

気になる料金は各キャリア共通で210円と低価格。しかも1か月目は無料となっている。こうした数々の特徴から全力案内!は最後発ながら先行するライバルを脅かし、ケータイナビを一気に進化させてしまった感さえある。

◆あっと驚くサクサク感と使えるナビ機能

実際に全力案内!を使ってみた。とりあえず基本的な操作をしてみて驚いたのは、レスポンスよく操作できる快適さだ。特に地図の拡大縮小、スクロールの速さは衝撃的でさえある。高価なカーナビ専用機も越えているかと思わせるほどだ。専用アプリやベクトルデータ化された地図の圧縮方法などに秘密があると思われるが、とにかくこのレスポンスの良さは、信号待ちなどで素早く操作することの多いカーナビ用途で特にありがたい。

カーナビとして使ってみると、また違った発見があった。全力案内!のナビゲーションは音声案内が非常に多く、一方でディスプレイの表示は単調そのものなのだ。あえて高機能カーナビ的な複雑な表示要素を排し、視認性に優れたシンプルに使えるナビゲーションを志向していることが分かる。

ケータイカーナビといえば、助手席の人がディスプレイを見てドライバーに指示する使い方が普通。ケータイの小さな画面を運転しながら見るのは危険であり、道路交通法でも罰則対象(5万円以下の罰金)。そこで全力案内!は音声ガイダンスを充実させることで、運転中にはディスプレイを見ずとも目的地へ案内させる、という使い方を想定しているようだ。実際、このやり方は有効で、出発前にディスプレイでルートの概要を把握しておき、走行中は音声案内だけを聞いていれば、なんら不都合はない。

《山田正昭》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 伝説のACコブラが復活、「GTロードスター」量産開始
  2. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  3. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  4. 「三菱っぽくないけどカッコいい」ルノーの兄弟車となる『エクリプス クロス』次期型デザインに反響
  5. 【BYD シーライオン7 新型試乗】全幅1925mmの堂々サイズも「心配無用」、快適性はまさに至れり尽くせり…島崎七生人
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  2. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  3. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  4. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  5. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
ランキングをもっと見る