島根三洋電機は23日、今後の世界的な太陽光発電システムの旺盛な需要に対応するため、HIT太陽電池セルの生産ラインを増設すると発表した。新たな設備は、昨年11月に生産を開始した新工場(第3工場)の2階に導入し、2010年4月の稼動を目指す。
島根三洋は、2001年にHIT太陽電池セルの生産を開始し、現在、第2工場、第3工場を合わせて130MWの生産能力を持つ。今回の90MWの能力増強によって同社の生産能力は220MWとなる。
三洋電機は、HIT太陽電池セルの生産を島根三洋と二色の浜工場(大阪府貝塚市)の国内2拠点で行っている。太陽電池事業は三洋電機の成長戦略の主要事業のひとつであり、島根三洋はその重要な拠点のひとつ。世界的に需要の増大が見込まれている太陽電池セルの生産を拡大することで、ニーズに対応していく。