ドイツ顧客満足度調査、ダイハツが初の栄冠…JDパワー

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ドイツ顧客満足度調査、ダイハツが初の栄冠…JDパワー
ドイツ顧客満足度調査、ダイハツが初の栄冠…JDパワー 全 7 枚 拡大写真

米国の民間調査会社、JDパワー&アソシエイツ社は24日、「2009年ドイツ自動車顧客満足度調査」の結果を公表した。ブランド別の満足度ランキングでは、ダイハツが2002年の調査開始以来、初めて首位に立った。

この調査は今年で8回目。2006年1月から2007年12月までに新車を購入した人を対象に、2009年初頭、インターネットでアンケートを実施。顧客に愛車の満足度について尋ねた。質問は、パフォーマンス、デザイン、快適性、クオリティ、信頼性、燃費や保険料、メンテナンスといった維持費、ディーラーの対応など、4つのファクターの67項目。ドイツで販売する27ブランド113車種を対象に調査を行い、1万6200人以上から回答を得た。

調査は1000点満点で、ポイントの多い順にランキング。ブランド別の結果は以下の通り。

1. ダイハツ(843点)
2. アルファロメオ/メルセデスベンツ(835点)
3. BMW(834点)
4. アウディ/トヨタ(831点)
5. マツダ/MINI/シュコダ(830点)
6. ホンダ(829点)
7. ボルボ(819点)
8. 三菱(816点)
9. ダチア/フォルクスワーゲン(810点)
10. スズキ(808点)
11. 日産(806点)
12. セアト(805点)
13. ルノー(801点)
14. シトロエン(798点)
15. ヒュンダイ(797点)
16. フォード(796点)
17. キア/オペル/プジョー(790点)
18. フィアット(778点)
19. シボレー(775点)
20. スマート(772点)

※クライスラー、ランドローバー、レクサス、ポルシェ、サーブ、スバルの各ブランドは販売台数が少ないため調査対象外。

ダイハツは2008年調査の6位から順位を上げ、初の首位。ホンダの3年連続1位に待ったをかけた。ダイハツの顧客は、とくにサービス体制や維持費の安さに、高い満足度を示す傾向が強いという。また、業界平均ポイントは814点なので、8位の三菱から上が、この平均値をクリアしたことになる。

車のどの部分に満足度を感じるかは、高級車と大衆車で大きく変わってくる。JDパワー&アソシエイツ社のシニアリサーチマネージャー、マーティン・フォルク氏は、「ダイハツの顧客にとっては、燃費の良さと維持費の安さが、満足度を計る上で最も重要な要素となった」と分析している。

カテゴリー別のランキングでは、スモールカー部門で、ダイハツ『シリオン』(日本名:『ブーン』=トヨタ『パッソ』の兄弟車。欧州ではスバルに『ジャスティ』としてOEM供給)が首位を獲得。このシリオンへの評価が、ブランド別ランキングの1位に大きく貢献したようだ。

親会社のトヨタはもちろん、ドイツで人気のメルセデスベンツ、BMW、アウディ、フォルクスワーゲンさえ上回る顧客満足度を得たダイハツ。欧州での販売拡大に取り組む同社にとっては、最高の追い風となるのは間違いない。

《森脇稔》

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