ソニー ナブ・ユー NV-U3C…さらに小さく安く、その機能を試す

自動車 テクノロジー カーナビ/カーオーディオ新製品
ソニー ナブ・ユー NV-U3C…さらに小さく安く、その機能を試す
ソニー ナブ・ユー NV-U3C…さらに小さく安く、その機能を試す 全 14 枚 拡大写真

ソニーのポータブルナビ、『ナブ・ユー』シリーズに廉価版「NV-U3C」が追加された。小型のメモリーナビが普及するなか、ソニーがラインナップに加えた機種だ。特徴はそのサイズと、余分な機能を極限まで排除した3万6800円という低価格だ。その実力を試した。

◆ライバルはGARMIN!?

簡単にスペックを整理してみよう。モニターは3.5V型TFTアクティブマトリックス方式の液晶タッチパネルだ。画面解像度は320×240ピクセルとなっている。システム内蔵のフラッシュメモリは4GB。バッテリー持続時間は通常モードで約4時間、省電力モードで約5時間。外形寸法は、幅106mm×高さ78mm×奥行17mm、重さは約157g。

大きさはGARMINのポータブルナビ『nuvo205』あたりとちょうど同じくらいといえばいいだろうか。歩行者ナビとしての利用も意識しており、ストラップやキャリングケースなども付属する。

類似のポータブルナビと価格的にも競争力を保つため、外部GPSアンテナ、VICS・光ビーコンなどのオプションの接続ができなくなっている。また、ナブユーシリーズの特徴でもあった加速度センサなども内蔵しなくなり、GPSのみのナビゲーションとなる。

ナブユーシリーズは、ポータブル、後付け型でありながら、GPS以外のセンサ情報による精度の高いナビゲーションが売りだったのだが、それをスポイルさせてまで、小型PND市場の価格競争力にこだわった点は、やはり気になる。実際のナビ機能などを試してみた。

◆検索データは上位モデルに遜色なし

外付けのオプションやセンサ類はなくなったが、ナビの基本となる地図情報や登録済み目的地件数などは、上位機種とほとんど変わっていない。名称検索で1000万件、交差点のレーン情報、「号」までの住所検索、1万2000件のガイドブックデータ(グルメぴあ他)は、据え付け型ナビとほとんど変わらない。目的地の設定で、据え付け型のナビに劣る点は見当たらない。ガソリンスタンドやコンビニ、駐車場といったジャンル検索、周辺検索も同様だ。

ルートガイドもVICSによる渋滞情報がないだけで、案内方法や情報に上位機種との差はない。さすがにGPS測位だけだと、衛星ロストから回復したとき正しい自車位置と方向の認識が遅れたり、右左折での自車の追従が遅れたりするが、一般的なPNDや低価格メモリナビではそれが当たり前といえば当たり前だ。地図情報の精度と十分な登録施設数がしっかりしていれば、ナビとしての基本的な性能は問題ないだろう。

なお、音楽再生や動画再生はできないが、「メモリースティックデュオ」のスロットがついており、静止画(デジカメ画像など)の再生は可能だ。

《中尾真二》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「本当に世に出るとは」わずか1トンの車体に800馬力V12を搭載、「超アナログ」なスーパーカーにSNS沸く
  2. BMW『8シリーズ』初代オマージュの「エディション M ヘリテージ」登場、世界限定500台
  3. トヨタの新型EV『アーバンクルーザー』をくまなくチェック!…詳細画像記事ベスト5 2025年上期
  4. 狭い道! 制限1.7mでコンクリートブロック付き、道幅は5mあるけど?…東京都板橋区
  5. スズキの人気トールワゴン『ソリオ』開発責任者が語る、「顔だけじゃない」マイナーチェンジの真価
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る