【トヨタ プリウス 試乗】日常の足として1台欲しい…岡本幸一郎

試乗記 国産車
【トヨタ プリウス 試乗】日常の足として1台欲しい…岡本幸一郎
【トヨタ プリウス 試乗】日常の足として1台欲しい…岡本幸一郎 全 1 枚 拡大写真

発売1か月で18万台超という驚異的な受注台数のニュースには本当に驚いている。安価な価格設定だけでなく、エコカー減税に助成金と好要因がそろったのも大きいが、肝心のクルマ自体の訴求力なくして、この数字はなかったはず。

それは、ハイブリッドカーである以前に、野暮ったさが薄れスタイリッシュになったルックスもそうだし、ちょうどよいボディサイズやパッケージングという基本的な部分も大きいのではと思っている。これでハイブリッドじゃなくてもそこそこ売れたんじゃないかと思えるほどだ。

すでに何度かドライブしているが、あくまで「プリウスで」という前置きをしたいものの、これだけ走れるのであれば不満はない。最大のライバル車とともにロングランテストにも行ったのだが、走りのよさと燃費のよさはライバルに比べても印象的だった。これまでハイブリッドカーに興味のなかった筆者も、日常の足として1台欲しくなったほどだ。

ところで最近、せっかくの『プリウス』で、高速道路の追い越し車線を制限速度のはるか上で飛ばす輩がやたらと目につく。この行為は効率面でもまったくよろしくないし、イメージも非常に悪い。

それでもまあまあの燃費で走ってしまうのがプリウスではあるのだが、そんなドライバーに対して、インジケーターよりももっとわかりやすく「あなたは効率が悪いことをしている!」と知らせる機構を望みたい。ようするにプリウスに乗ると飛ばしたくなくなるような仕掛けである。

そして、ゆくゆくは「プリウスで飛ばすのは恥」というイメージが定着するよう願いたい。そうなってこそプリウスは正真正銘の「エコカー」だと思う。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★
オススメ度:★★★★★

岡本幸一郎|モータージャーナリスト
1968年富山県生まれ。学習院大学卒業後、自動車メディアの世界へ。自動車情報ビデオマガジンの制作、自動車専門誌の記者を経て、フリーランスとしての活動を開始。軽自動車から輸入高級車、最新モデルからヒストリックカー、カスタマイズ事情からモータースポーツまで、幅広い守備範囲を自負する。「プロのクルマ好き」として、常に読者にとって役に立つ情報を提供できるよう心がけている。現在はウェブ媒体を中心に執筆中。

《岡本幸一郎》

岡本幸一郎

1968年、富山県生まれ。学習院大学を卒業後、自動車情報映像の制作や自動車専門誌の編集に携わったのち、フリーランスのモータージャーナリストとして活動。幅広く市販車の最新事情を網羅するとともに、これまでプライベートでもスポーツカーと高級セダンを中心に25台の愛車を乗り継いできた経験を活かし、ユーザー目線に立った視点をモットーに多方面に鋭意執筆中。日本自動車ジャーナリスト協会会員。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ベントレーの超高級住宅、最上階は「55億円」 クルマで61階の自宅まで
  2. 日産の新型セダン『N7』、発売50日で受注2万台を突破
  3. 【ダイハツ ムーヴ 新型】「ポッキー入れ」にイルミネーション、軽自動車でも質感を“あきらめさせない”インテリアとは
  4. 新型ダイハツ『ムーヴ』用エントリー車高調が早くも登場! タナベ「サステックプロCR」
  5. “夏ドライブ”の快適性を上げる、便利アイテム2種5品[特選カーアクセサリー名鑑]
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  2. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  3. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  4. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
  5. コンチネンタル、EVモーター用の新センサー技術開発…精密な温度測定可能に
ランキングをもっと見る