メルセデスベンツ Eクラスガード…恐るべき防弾性能

自動車 ニューモデル 新型車
メルセデスベンツ Eクラスガード…恐るべき防弾性能
メルセデスベンツ Eクラスガード…恐るべき防弾性能 全 5 枚 拡大写真

ダイムラーは6月30日、新型メルセデスベンツ『Eクラス』の防弾仕様車、「Eガード」のPR映像を、動画共有サイトで公開した。

ダイムラーは約80年間に渡って、防弾対策などを施したリムジンを製作し、各国元首やVIPに納車してきた実績を持つ。Eガードは新型Eクラスの開発と同時進行。1月の新型初公開から1か月後の2月、異例の早さでデビューを飾った。

Eガードの見た目は、通常のEクラスと変わらない。しかし、その中身にはかなり手が加えられている。ボディパネルには市販車よりも厚さと強度を増した高張力スチールを使用。また、すべてのウインドウには、特殊ポリカーボネート加工を施した防弾ガラスを採用している。アンダーフロアの強化も図られた。

この結果、Eガードは拳銃用の銃弾としては最も破壊力の高い「44マグナム」や手榴弾「DM51」の攻撃にも耐えるボディ剛性を実現。ダイムラーは「ドイツの防弾性能規格は、従来のB4からVR4に1クラスアップした」とEガードの高いプロテクト性能に自信を見せる。

ボディの重量増加に対応して、サスペンションやブレーキを強化。サスペンションは「エアマチック」のレベルIIが奢られた。タイヤは17インチのランフラットで、パンクした状態でも、80km/hで最長50km走行できる。最高速は240km/h。もちろん、通常のEクラスと同じく、耐熱&耐寒、ブレーキ、衝突などの各種テストをクリアしている。

このほか、車内に閉じ込められた場合でもドアを開けずに外部と連絡が取れるインターコム、ヘッドランプの点滅とクラクションで非常事態を伝える緊急アラームなどの特別装備が導入された。

Eガードは3.5リットルV6(292ps)の「E350」、5.5リットルV8(387ps)の「E500」、3.0リットルV6ターボディーゼル(231ps)の「E350CDI」の3グレードを設定。「エレガンス」、「アバンギャルド」の両トリムも用意される。

欧州ではすでに4月から、Eガードの販売を開始しており、価格はベースグレードに対して4万5000ユーロ(約610万円)高だ。その防弾性能の高さは、動画共有サイトで見ることができる。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 新世代MINI『クーパー』と『エースマン』に全身ブラックの「モノクローム」登場
  2. 新型アウディ『Q3』のインテリアを公開、「コラム式シフト」と新デジタルコックピットが目玉に
  3. 「鈴鹿8耐」最注目のヤマハ車は完全新作の『YZF-R9』! 150万円を切るなら「ブレイクの予感」しかない
  4. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
  5. 人気のゴミ収集車モチーフも、車好きキッズ向けスニーカー「IFME のりものシリーズ」新登場
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  4. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  5. 湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ
ランキングをもっと見る