英国日産は7日、6月の新車セールスの結果を公表した。全販売台数は7149台で、前年同月比は9%増と5月の25%減から回復。久しぶりに前年実績をクリアした。
英国では5月下旬、旧車を一定の環境性能満たした新車に代替する際に補助金を支給するスクラップインセンティブを導入。英国では政府と自動車メーカーが1台当たり1000ポンド(約15万2000円)ずつを支出し、最大2000ポンド(約30万4000円)の補助が受けられる。
6月新車セールスは、各社が回復。とくに日産は、英国での市場シェアを4.1%に伸ばし、日本メーカーとしては最も売れたブランドとなった。
車種別では『マイクラ』(日本名:『マーチ』)が全体の27%に当たる1927台を販売して牽引。『キャシュカイ』(日本名:『デュアリス』)も26%に当たる1897台をセールスした。
また、『ノート』は1672台を販売し、全体の23%を占有。新型コンパクトカーの『ピクソ』は742台、3列シート仕様の『キャシュカイ+2』は513台を販売するなど、全体の83%を英国サンダーランド工場製が占める結果となった。
英国日産のマネージングディレクター、ポール・ウィルコックス氏は「日産は6月、確実な成長を遂げたブランドとなった。今後も英国の顧客が望む高品質な車を届けていく」とコメントしている。