プジョーシトロエン（PSA）は7日、2009年上半期（1‐6月）の新車販売の結果をまとめた。それによると、全世界の販売台数（コンプリートノックダウン生産車含む）は、158万7000台となり、前年同期比14％のマイナスとなった。
158万7000台の内訳は、プジョーが93万7000台、シトロエンが65万台。上半期セールスの減少率を市場別に見ると、欧州が前年同期比14.4％減、ロシアが48.9％減、ラテンアメリカが12.6％減、地元フランスが4.1%減。しかし、ドイツは22.5％増、中国は18.4％増、ブラジルは4.1％増と、明暗が分かれた。
欧州市場では、上半期にプジョーが58万6000台、シトロエンが53万台の合計111万6000台をセールス。前年同期比は14.7％の落ち込みだ。しかし、欧州市場でのPSAのシェアは13.6％と、0.3ポイント上昇した。欧州主要国でのシェアは、フランスが0.9ポイント、ドイツが0.7ポイント、イタリアが0.1ポイント上昇。一方、スペインは0.9ポイント、英国は0.5ポイント減少した。
欧州では今年上半期、ドイツなど13か国がスクラップインセンティブを導入。欧州市場全体の1 - 3月実績は、前年同期比17.4％減だったが、4‐6月実績は5.6％減まで持ち直した。上半期（1‐6月）では、11.5％減にとどめている。
欧州以外では、中国の伸びが顕著。PSAは上半期、中国で11万7300台を販売。前年同期比13.8％もの伸び率だ。プジョー『207』のハッチバック＆サルーン、シトロエン『Cキャトル』や『Cエリゼ』が、販売増に貢献した。
また、欧州市場では上半期、シトロエン『C3ピカソ』、プジョー『3008』『206＋』の3車種を投入。C3ピカソは3万6000台以上、3008は1万7000台以上、206＋は4万9000台以上のオーダーを獲得している。PSAは、「下半期はシトロエン『C3』とプジョー『5008』が、大きな新車となる」と販売増に期待を寄せている。
