プラグイン・ハイブリッドスポーツ、フィスカー カルマ…開発最終段階へ

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プラグイン・ハイブリッドスポーツ、フィスカー カルマ…開発最終段階へ
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米国のQuantum (クァンタム)フューエルシステムズテクノロジー社(以下、クァンタム社)は8日、Fisker(フィスカー)オートモーティブが開発中のプラグインハイブリッドスポーツセダン、『Karma』(カルマ)の最終仕上げに、1020万ドル(約9億5000万円)を投資すると発表した。

2007年9月、クァンタム社はフィスカー社と合弁でフィスカーオートモーティブを設立。プラグインハイブリッドシステムを手がけるクァンタム社とデザインエンジニアリング企業のフィスカー社が、共同でカルマの開発に取り組んでいる。

カルマは、1月のデトロイトモーターショーで初公開されたプラグインハイブリッドの4ドアスポーツカー。ハイブリッドシステムは「Qドライブ」と呼ばれ、2個のモーター(403ps)を搭載し、約80kmをモーターだけで走行できる。2次電池は蓄電容量22.6kwhのリチウムイオンバッテリーで、家庭用コンセントから充電可能だ。

カルマは充電専用のエンジンを搭載。バッテリー残量が少なくなると、GM製の「エコテック」直噴2.0リットル直4ターボ(260ps)が始動。ジェネレーターを回し、モーターに電源を供給するとともに、リチウムイオンバッテリーを充電する。ルーフに装備するソーラーパネルも充電をサポート。燃費は42.5km/リットルだ。

外観はロングノーズや大胆に抑揚を利かせたボディラインが特徴。ボディサイズは全長4970×全幅1984×全高1310mmで、長くワイドながら背の低いプロポーションを持つ。アルミスペースフレームにアルミ複合素材を組み合わせたボディは軽量で、0 ‐ 96km/h加速5.8秒、最高速度200km/hのパフォーマンスを実現している。

クァンタム社は今回、カルマの市販に向けた最終仕上げに、1020万ドル(約9億5000万円)の予算を承認。プラグインハイブリッドシステムの耐久性を確認するため、耐熱/耐寒テストなどを繰り返し、2010年の量産に備えるという。

フィスカーオートモーティブは今年3月、カルマを販売する拠点として、全米17州32ディーラーを選定。価格も8万7900ドル(約825万円)と公表され、すでに2010年生産分まで予約で埋まっている状況だ。今回、最終開発テストの予算が承認されたことで、いよいよカルマの量産に向けたカウントダウンが始まった。

《森脇稔》

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