三洋エネループバイク…試乗インプレッション

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三洋エネループバイク…試乗インプレッション
三洋エネループバイク…試乗インプレッション 全 12 枚 拡大写真

7月24日に発表された三洋電機「エネループバイク」の『CY-SPK227』と『CY-SPJ220』、報道向けに行なわれた発表会では、折りたたみタイプのCY-SPJ220に試乗できた。

試乗場所は会場内に作られたスロープと、その上にあるステージ。あまり広い場所ではなかったが、発売前に試乗できるとあって、多くの報道関係者が試乗していた。もちろん筆者も順番を待って試乗させてもらった。

試乗する前の印象では、タイヤは20インチだし、フレームは折りたたみタイプだし、あまりいい印象を持っていなかった。しかし、乗ってみたらビックリ。とても快適に走れる。これなら楽しくサイクリングできそう。

一般的に折りたたみ自転車はタイヤが小径なので、ギアを上げなければ速度が出にくい(高級な折りたたみ自転車は乗りやすいものもあるが……)。しかし、当然ギアを上げるとペダルを強く踏まなければ走らないため、とても疲れる。近所への買い物用途にはいいが、遠出はしたくない。

しかしこのCY-SPJ220は、前輪に登載されたアシストモーターがひっぱってくれるため、それほど力を入れていないのにグングン坂を登ってくれる。会場内のスロープはかなりの角度がついていたが、ほとんど力を入れずに登りきれた。しかも、アシストモーターが前輪ハブに登載されているため、ハンドルのふらつきも少ないように感じた。

スロープを登りきったところで、今度は「ループチャージ」機能を体験してみた。「ループチャージ」とは、下り坂走行やブレーキをかけたときなどにかかる減速力を使って発電し、バッテリーを充電する回生充電システム。CY-SPK227とCY-SPJ220共に登載されている。

スロープを下りながらブレーキをかけると、ハンドルについているコントローラに「充電中」を示すランプが光って知らせてくれた。筆者には「充電をしている」という意識はまったくなかったが、勝手に充電してくれているようだ。実に賢い!

なお、この「ループチャージ」機能により、1度の充電で走れる走行距離を最大1.8倍まで増やせたそう。ちなみに航続距離はCY-SPK227では最大約100km、CY-SPJ220では最大約46kmとなっている。

最後に折りたたみ性能について。CY-SPJ220のフレームはほぼ中央に関節がついている。折りたたみ方は、よくある折りたたみ自転車と同じ方式。

自転車を室内に保管するユーザーにうれしいのが、折りたたんだ状態でも自立するように設計されているところ。ボトムブラケット(ペダルの軸)あたりからU字型の足が出ているので、前後輪とこの足の3点で自立する。外を走って汚れた自転車を、室内の壁などに立てかける必要がないのはありがたい。

また、たたんだ状態ではフレームの関節が動いてしまうので、商品にはフレーム固定用のストラップバンドが付属する。自動車のトランクに積むときなどに便利だ。

電動アシスト自転車の価格は年々安くなってきているが、CY-SPJ220は約10万円と少々高価。しかし機能は優れているし省スペースなので、アパートやマンションで生活している人に人気が出そう。三洋電機は月産1000台を予定しているそうだが、品切れが続出するかも!?

《佐藤隆博》

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