フェラーリのフェリペ・マッサが予選中に負傷し、頭部を手術するという衝撃の幕開けとなったハンガリーGP。決勝レースはマッサを除く19名による出走となった。
予選を制したのはルノーのフェルナンド・アロンソ。軽めの燃料で早めのピットストップが予想されることから、スタートから快調に後続を引き離す。しかし13周目に1回目のピットストップを終えた後、右フロントタイヤが外れるという痛恨のアクシデントで無念のリタイアを喫した。
代わりにトップに立ったのは今年これまでまったく良い場面のなかったマクラーレンのルイス・ハミルトン。ハミルトンと同じくKERS搭載のキミ・ライコネンと共に久々に力強いレース展開を披露。そのまま最後まで走りきり、今季初優勝。
ライコネンも今年のベストリザルトとなる2位に入った。3位表彰台には前戦で初勝利を達成したレッドブルのマーク・ウェーバー。
一方、2番手スタートだったセバスチャン・ベッテルはサスペンションのトラブルによりリタイアとなり、フロントロウの2人が序盤で姿を消した。4位にはウェーバーを最後まで追い詰めたウィリアムズのニコ・ロズベルグが入った。
第1スティントを長めにとった作戦が功を奏したトヨタ勢が、ティモ・グロック6位、ヤルノ・トゥルーリ8位とダブル入賞。ブラウンGPのジェンソン・バトンは7位入賞でチャンピオンシップの2ポイントを追加。中嶋一貴(ウィリアムズ)は終盤、トゥルーリやバリチェロとテールtoノーズの激しい入賞争いを展開するも、一歩及ばず9位に終わっている。
ようやくKERS搭載車が初優勝を果たした今回のハンガリーGP。次回は4週間の夏休みを経て8月23日にバレンシアでヨーロッパGPが行われる。