7日、東京・東銀座にある日産自動車銀座本社ビルの引越し作業が始まった。この日、すでに銀座本社ビル周辺はお盆休みに入った企業も多く、普段であればランチタイムのOLやビジネスマンで賑わう通りも閑散とした雰囲気だ。
今、銀座本社ビル周辺の商店の主たちは、2000人以上の日産社員および関連会社従業員らが一気に去ってしまうことに不安を抱いている。
昭和通り沿いで喫茶・レストランを経営する女性は、「(日産本社移転で)お客さんの数が3割以上は減ったんじゃないか。今まではランチタイムになると、日産のOLさんたちが5 - 6人で来てくれて、満席になることもしばしばだった。これから少しの間、お客さんが減るのは覚悟しているが……」と話す。
演舞場通りの居酒屋の店主は、「お昼のお客さんがぐっと減るだろう。ランチをメインにしているお店はこれからある程度の期間はたいへん。夜だって1割程度は落ち込むだろう」と語る。
銀座のある卸売業者は、「周辺の飲食業が大きな打撃を受けているかも。特に女性たちがお昼に通うようなお店は3割程度の集客減は免れないのでは」とも。
横浜の日産新社屋は、お盆休み明けから本格始動するという。銀座本社ビル周辺の商店は、同ビルの今後の動向を見守っている。