ベルトーネ、一難去って…

自動車 ビジネス 企業動向
ベルトーネ、一難去って…
ベルトーネ、一難去って… 全 2 枚 拡大写真

カロッツェリア・ベルトーネの経営再建問題はフィアットが買収することで、一件落着となった。同時に、ベルトーネ工場は、フィアットが提携したクライスラーグループのイタリア生産に充てられることが明らかになった。

ただしそうしたフィアットとクライスラーの連携強化によって、1990年代からクライスラー『ボイジャー』の受託生産を手がけ、現在もジープ『グランドチェロキー』および『コマンダー』を生産しているオーストリアのマグナ・シュタイヤーが、今後どのような位置づけになるかが注目される。

いっぽう、創業家のベルトーネ家に関していえば、ひとまず荷は降りたものの、もうひとつの問題が残る。今回フィアットに譲渡することになった車体生産部門とは別の、デザイン会社に関してである。

経営危機に伴う騒動のなかで、従来のデザイン部門を引き継いだ「スティーレ・ベルトーネ」社とは別に、故ヌッチオ・ベルトーネの未亡人リッリが4月に新たに「ベルトーネ・チェント」という新しいR&D会社を設立したのだ。つまり、今日“ふたつのベルトーネ・デザイン”が存在するのである。

両社のデザイン・ディレクターは、「スティーレ・ベルトーネ」が元ピニンファリーナのジェイソン・カストリオータ、「ベルトーネ・チェント」が元フィアットのマイケル・ロビンソンだ。

ベルトーネは1912年の創業である。3年後の100周年は、いったいどのような形で祝うのだろうか?

《大矢アキオ Akio Lorenzo OYA》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. いすゞ『ギガ』など大型・中型トラック1万6780台をリコール…シートサスペンション不具合
  2. トランプ関税に「ジタバタしない」姿勢のトヨタも、米国市場で7月1日から値上げ[新聞ウォッチ]
  3. ケーニグセグ、1625馬力の新型ハイパーカー『サダイアズ・スピア』発表
  4. トヨタ『SORA』にリコール…ワンマンバスの構造要件を満足しないおそれ
  5. なぜ? 日産 リーフ 新型がクロスオーバーSUVに変身した理由
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. トヨタや京大、全固体フッ化物イオン電池開発…従来比2倍超の容量達成
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  5. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
ランキングをもっと見る