米国から新スーパーカー…GT‐R や 911ターボ より速い!!

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米国から新スーパーカー…GT‐R や 911ターボ より速い!!
米国から新スーパーカー…GT‐R や 911ターボ より速い!! 全 7 枚 拡大写真
米国ロサンゼルスに本拠を置くデヴォンモーターワークス社は15日、カリフォルニア州で開催された「第59回ペブルビーチコンクールデレガンス」において、デヴォン『GTX』を初公開した。ダッジ『バイパー』の8.4リットルV10(650ps)を搭載したアメリカンスーパーカーだ。

デヴォンモーターワークス社は、ルマン24時間や欧州FIA&GT2世界選手権などに参戦中のレーシングチーム。その会社名が知れ渡ったのは、クライスラーが保有するダッジ『バイパー』ブランドと、その生産工場の取得に名乗りを上げた時だった。この買収話は破談となったものの、デヴォン社はクライスラーからバイパーのエンジン供給を受ける契約を引き出した。

デヴォンGTXのフロントノーズに収まるエンジンは、バイパー用がベースの8.4リットルV10。可変バルブタイミング機構やデュアルエグゾーストシステムの採用などにより、最大出力は650ps/6100rpmを発生する。これはバイパー比で42psパワフルだ。デヴォン社は「量産NAエンジンで最強のスペック」と胸を張る。

トランスミッションは強化タイプの6速MT。サスペンションは60mmの車高調整が可能で、減衰力も「ツアー」「パフォーマンス」の2段階が選択できる。ブレーキは前6ピストン、後ろ4ピストンで、フロントには380mmの大径ローターが奢られた。タイヤはミシュラン製「パイロットスポーツカップ」。フロントは18 - 19インチ、リアは19 - 20インチを装着する。

パワフルなエンジンと強化された足回りのコンビネーションは、サーキットで本領を発揮。今年7月、米国ラグナセカで実施したタイムアタックにおいて、デヴォンGTXは1分35秒75のベストラップをマーク。日産『GT-R』の1分39秒62、ポルシェ『911ターボ』(マイナーチェンジ前)の1分39秒89を上回る、量産車最速記録を打ち立てた。

スウェーデン人デザイナーのダニエル・ポーラン氏が設計したフォルムはアグレッシブでありながら、クラシック感覚と未来感覚を併せ持ったデザイン。前後フェンダー回りはボディと異なる色で仕上げられ、個性を発散している。エアロダイナミクスも徹底的に追求。ボディは軽量なカーボンファイバー製だ。

デヴォンGTXは、2010年初頭に米国で発売され、価格は50万ドル(約4760万円)。年産台数が36台ということもあり、マニア垂涎のスーパーカーになりそうだ。

《森脇稔》

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