【フランクフルトモーターショー09】ポルシェ 911 GT3RS 誕生…NAモデル最速

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【フランクフルトモーターショー09】ポルシェ 911 GT3RS 誕生…NAモデル最速
【フランクフルトモーターショー09】ポルシェ 911 GT3RS 誕生…NAモデル最速 全 5 枚 拡大写真

ポルシェは19日、『911』シリーズの NAエンジントップモデル、『GT3』をベースにしたセミレーシング仕様、『GT3RS』を発表した。0 - 100km/h加速4秒、最高速314km/hの性能を誇る。
 
ポルシェは今年3月のジュネーブモーターショーで、911GT3のマイナーチェンジモデルを発表。水平対向6気筒エンジンは、3.6リットル(415ps、41.3kgm)から、3.8リットル(435ps、43.8kgm)へ進化。このユニットは「カレラS」、「カレラ4S」、「タルガ4S」の3.8リットルをベースに専用チューンを施したもので、吸排気のバリオカムなどにも手を加えている。
 
新しいGT3は、クロースレシオの6速MTとの組み合わせにより、0 - 100km/h加速4.1秒、最高速312km/hと、旧GT3の4.3秒、310km/hを上回るパフォーマンスを実現した。
 
ノーマルでも十分に速いGT3を、サーキット性能を重視してチューニングしたのがGT3RSだ。もちろん、ナンバープレートも取得できるので公道走行は可能だが、サーキットで本領を発揮するセッティングが施されている。
 
3.8リットルエンジンは、専用チタニウムエグゾーストシステムの採用などにより、最大出力は450psと15psアップ。その発生回転数は7600rpmから8500rpmへ引き上げられ、より高回転志向になった。リッター当たりの最大出力は118psと、NAエンジンとしては世界トップクラスだ。
 
トランスミッションは、GT3よりもさらにクロースレシオ化が施されたショートストロークの6速MT。この6速MTを駆使して、GT3RSは0 - 100km/h加速4秒、最高速314km/hと、GT3を0.1秒、2km/h上回る卓越した動力性能を達成する。
 
足回りはGT3にも装備されるハード走行時にエンジンマウントを硬化させるPADM(ポルシェ・アクティブ・ドライブトレイン・マウント)と、4輪独立で減衰力を調整するPASM(ポルシェ・アクティブ・サスペンション・マネージメントシステム)を、サーキット寄りの設定に変更。前後トレッドは拡大され、タイヤはフロント245/35ZR19、リア325/30ZR19サイズを装着する。車高も若干低められた。
 
各部の軽量化も徹底的に行われているが、ユニークなのはリアに置かれるオプションのリチウムイオンバッテリー。通常のバッテリーよりも10kg軽いため、ハンドリングへの効果が期待できる。
 
エクステリアは、専用の大型カーボン製リアスポイラーやワイドフェンダーがGT3との識別点。アルミホイールやドアミラーをボディカラーと異なる色でコーディネートできるのも、GT3RSの特権だ。
 
インテリアは「RS3.8」のロゴ入りバケットシート、ロールケージ、スウェード製ステアリングホイール&シフトレバーなど、レーシーな装備が導入された。
 
911GT3RSは、9月15日に開幕するフランクフルトモーターショーで正式発表。ドイツでは2010年1月から販売される。ドイツでの価格は、12万2400ユーロ(約1632万円)からだ。

《森脇稔》

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