間違い探しゲーム級? アウディの新マーク

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間違い探しゲーム級? アウディの新マーク
間違い探しゲーム級? アウディの新マーク 全 9 枚 拡大写真

今年創業100周年を迎えたアウディは、新マークおよび新ロゴへの移行を進めている。新マークはシルバー・フォーリングス(四輪)の立体感を、より強調したものになっている。

また、「Audi」のロゴはよりクールな感じのものに変更された。それに伴い、長年使われてきた特徴的な「d」の文字は消滅した。スローガンであるVorsprung durch Technik(技術による前進)の文字も、ロゴに近い書体に変更された。

多くの愛好家が知るとおり、シルバー・フォーリングスは、世界恐慌後1932年にアウディ、DKW、ホルヒ、ヴァンダラーの4社が合併し、アウトウニオン社を形成したことに由来する。会社は1958年にダイムラーベンツに傘下に入り、続いて1966年にはVWグループの一員となった。

企業名も、1969年にはNSUと合併してアウディ-NSUアウトウニオンAGに、1985年にはアウディAGへと変更の歴史を辿った。だが、シルバー・フォーリングスのマークは維持されてきた。

ご覧のとおり新マーク&ロゴは、一見しただけではどこが変わったのか、まさに間違い探しゲーム級の差異である。だが逆にいえば、従来のマーク&ロゴがきわめて高度な認知度を獲得していた証ともいえる。

アウディは、7月16日に本社所在地のインゴルシュタットで行なわれた100周年式典の舞台セットにも新ロゴを使用した。現在は欧州各国のアウディ公式インターネットサイト内で、段階的に変更が進められている。

ちなみに2007年に開始されたインターネットTV「Audi TV」では、早くも例の「d」文字が捨てられていたことからして、以前からリニューアルの模索が行なわれていたと思われる。

欧州の主要自動車メーカーにおけるロゴマーク&書体リニューアルは、今年2月のシトロエンに続くものだ。ただし、ショールーム改装の費用は原則ディーラー負担。販売低迷が続く中、欧州のシトロエン・ディーラーで変更を済ませた店はまだ少ない。そこから察するに、アウディ販売店の新ロゴ移行も、静かに進められることだろう。

《大矢アキオ Akio Lorenzo OYA》

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