【レクサス HS250h 試乗】ハイブリッドより素晴らしいのは…水野誠志朗

試乗記 国産車
【レクサス HS250h 試乗】ハイブリッドより素晴らしいのは…水野誠志朗
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発売1か月で受注1万台。ヒットの要因はハイブリッドであることはもちろん、今や数少ない手頃なサイズの高級セダンであることだ。『プログレ』、『ブレビス』、『ヴェロッサ』などの10年選手のトヨタ車ユーザーは特に気になるはず。

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395万円からという価格も高級セダンとしては手頃。レクサス車の中では走りも凡庸だが、これこそが多くの人が求めていたセダンの「ちょうどいい走り」ではないかと思う。燃費やレギュラーガソリン仕様、補助金といったあたりも追い風になる。

何より素晴らしいのはインパネだ。センターコンソールに配された「マウス」のように使いやすいリモートタッチ、タッチパネルではない中央最上段のディスプレイと、ステアリングのタッチトレーサーが連動したヘッドアップディスプレイとのツインディスプレイ化、小さなスイッチに過ぎないシフト「レバー」など、最も進んだ操作系のサンプルと言える。またトヨタのハイテクのほぼすべてが載せられ、名実共に最先端のハイテク車であるのも素晴らしい。

一方、ファン・トゥ・ドライブに少々欠ける点や、あまり未来的には見えない無難なスタイリングはクルマ好きには残念なところ。プリウスの方がまだ乗っていて楽しいし、スタイリングも先進的だ。ちょっと昔のトヨタ車に戻ってしまったよう。まあそれだからこそ、こんなに売れるのかもしれないのだけど。またあまりに豊富な装備類に関しては使いこなせない人が続出しそう。最近の家電やケータイのようにデジタルデバイドを生じさせるクルマだと思われる。

とはいえ、現在世界中に存在しているクルマの中で、明らかに突出したクルマといっていいだろう。安くない買い物だが、話題性やレクサスのおもてなしを含めて、購入後の満足度はきわめて高いはず。クルマの走りに強い興味のない多くの人にはほぼパーフェクトなクルマゆえ、売れているのも納得できる。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★
オススメ度:★★★★★

水野誠志朗|自動車ライター
97年に新車試乗記を中心とするウェブマガジン「MOTOR DAYS」を立ち上げ、以来毎週試乗記をアップし、現在550台を超える試乗記を公開。「クルマはやがてはロボットになる」として、走りだけでなく利便性・安全・エコの面から新たなクルマのあり方を提言している。名古屋市在住。

《水野誠志朗@DAYS》

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