成田エクスプレス 新型、お披露目

自動車 ニューモデル 新型車
成田エクスプレス 新型、お披露目
成田エクスプレス 新型、お披露目 全 12 枚 拡大写真

東日本旅客鉄道(JR東日本)では1991年から、成田国際空港と東京都心とを結ぶ空港アクセス特急電車として、「253」系車輌による「成田エクスプレス」(N'EX)を運行してきた。

第2滑走路の延伸工事の完成と発着枠の拡大、観光立国を目指す政府の「2010年、海外出国2000万人。訪日外国人1000万人」キャンペーンと時期を同じくして、2代目空港アクセス特急となる新型車輌の「E259系」が完成した。10月1日から営業運転に投入される。

9月8日には報道陣や旅行業界団体向けに、東海道線大船駅(神奈川県鎌倉市)から品川駅(東京都)まで試乗会が実施された。

車体構造は、初代のスチールに対してアルミニウム合金を採用。軽量化やガラス面との調和や、車体外観の見栄えに配慮した。大きく変わったのが、運転席の位置。初代は在来型車輌と同じ位置に対し、新型では高位置で運転する構造になった。

車体側面は一体型のウインドを採用、熱線吸収入りのスモークガラスを用いている。外装カラーはすでに確立されたN'EXのブランドイメージを継承。極地の白、宇宙空間の黒、地平線に輝く太陽の赤を用いて、地球やグローバルな関係にあることを表現している。

「車内コンセプトは“快適性とサービス性の実現”で、誰にでも使いやすい設備と乗り心地に配慮している」と説明担当者の弁。

1時間前後の乗車時間ながら、グリーン車、普通車の座席は余裕のあるスペースとリクライニングを確保、体格の大きい外国人にも対応できる。天井には大型の液晶案内表示を複数設置、日本語はじめ、韓国語、中国語、英語の4か国語で情報を表示する。トイレもバリアフリーに配慮したスペースを確保。車内のカラーリングは、黒い座席に対して各部は落ち着いた中間色を採用。

車両間に装備されたダンパーは、加減速時のショック抑制や滑らかな走行を実現するのに効果がある。1編成6両単位で運行。利用者の増減や区間に応じ、編成単位で加減することになっている。

東京都内と成田空港間のアクセスについては、京成電鉄の3代目スカイライナー、バス、ヘリコプターサービスなど、手段が増えた。このような競争の中にあってN'EXは、新型車両の快適性が特徴となりそうだ。

N'EXは10月1日から、1日26往復のうち10往復が新型車両のE259系で運転される。東海道線・大船駅、中央線・高尾駅(東京都)、東北線・大宮駅(埼玉県)の3都県を起終点に、東京駅を経由して成田空港駅とを結ぶ。一部の列車は東京駅で分割・併合、東京駅以西を各方面単独で、東京 - 成田空港駅間を併合して走る。

《浜田拓郎》

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