【フランクフルトモーターショー09】ランボルギーニ ロードスター…1億4600万円!!

自動車 ニューモデル モーターショー
【フランクフルトモーターショー09】ランボルギーニ ロードスター…1億4600万円!!
【フランクフルトモーターショー09】ランボルギーニ ロードスター…1億4600万円!! 全 5 枚 拡大写真

ランボルギーニは14日、『レヴェントン』のオープン仕様、『レヴェントンロードスター』を発表した。0-100km/加速3.4秒、最高速330km/hのパフォーマンスを秘めたロードスターは、わずか20名の顧客のためだけに生産される。

ランボルギーニは、2007年9月のフランクフルトモーターショーで、レヴェントンを初公開。『LP640』をベースに、最新の戦闘機にスタイリングのインスピレーションを得た専用ボディを採用した。エッジの効いたボディはCFC(複合カーボンファイバー)製。ミッドシップには6.5リットルV12(650ps、67.3kgm)を搭載し、0-100km/加速3.4秒、最高速340km/hという驚異的なパフォーマンスを達成した。100万ユーロ(当時の為替レートで約1億6000万円)のプライスにもかかわらず、世界限定20台は完売している。

2年後となる今回のフランクフルトにおいて、ランボルギーニはそのロードスター版をデビューさせた。クーペ版と同じく、アグレッシブなスタイルは健在。高張力スチール+カーボンファイバー製シャシーにCFC(複合カーボンファイバー)ボディを載せる手法も共通だ。オープン化に伴い、ボディの補強は行われたが、車重はクーペの25kg増の1690kgに抑えられた。

ボディサイズは全長4700×全幅2058×全高1132mm、ホイールベース2665mm。エッジを効かせたボディパネルは迫力満点で、LEDを使用したデイタイムランニングライトとテールランプが凄味を増している。格納式リアスポイラーは130km/hで作動し、220km/hで角度が変化。ボディカラーは「レヴェントングレー」と呼ばれるつや消しグレーで、光の当たり方によって色合いが微妙に変わる。

ミッドシップには、引き続き6.5リットルV12を搭載。ただし、3月のジュネーブモーターショーで発表された『ムルシエラゴ』のトップグレード、「LP670-4SV」(スーパーヴェローチェ)と同じエンジンに変更された。

このエンジンで、ムルシエラゴ「LP640」の6.5リットルV12をベースに、3段階で切り替わる可変インテークマニホールドの採用、バルブタイミングの変更、バルブスピードのアップなどの専用チューンを実施。最大出力670ps/8000rpm、最大トルク67.3kgm/6000rpmと、2年前のレヴェントンよりも20psのパワーアップを果たした。このV12はドライサンプオイル潤滑システムの採用により、車体の低い位置へマウントされる。

トランスミッションは、3モードを備えるパドルシフト付き6速2ペダルMTの「eギア」。フルタイム4WDとの組み合わせにより、0-100km/加速3.4秒、最高速330km/hというオープンボディでありながら、驚異的な動力性能を見せつける。これはクーペボディのレヴェントンと比べて、0-100km/h加速は同タイム、最高速は10km/h低いだけに過ぎない。

ブレーキはCCB(カーボンセラミックブレーキ)が標準で、キャリパーは6ピストン、ローター径は380mmと大径。タイヤは前が245/35ZR18、後ろが335/30ZR18サイズで、Yスポークが個性的な軽量アルミホイールを装着する。サスペンションはダブルウィッシュボーンで、フロントには段差を超える際に備えて、40mm車高をリフトできる機能が付く。

インテリアには、カーボンやアルカンターラ、アルミがふんだんに使用され、レヴェントンワールドを表現。F1マシンと同様の「Gフォース」メーターは、加減速、コーナリング時のGレベルを表示する。シート後方には、万一の横転時に瞬時にポップアップするロールオーバーバーを装備。エンジンカバーには4つのウィンドウが設けられ、V12エンジンの存在を誇示している。

レヴェントンロードスターは20台を限定生産。価格は110万ユーロ(約1億4600万円)で、10月から販売がスタートする。2年前とは世界経済の状況は一変したが、その影響を受けていない購買層は確実に存在する。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. メルセデスベンツの主力SUV『GLC』、新型を9月に世界初公開へ
  2. 三菱『パジェロ』7年ぶり日本復活か!? 日産 パトロール 派生モデルの可能性も
  3. その名の通り1000馬力! 新型スーパーカー『ブラバス1000』発表、AMG GTのPHEVをさらに強化
  4. 日産『エクストレイル』米国版が2026年型に、新グレード「ダークアーマー」設定
  5. 待望の新型スズキ『GSX-R1000R』が予告なしの初公開!「3色3様」往年のレーシングカラーで日本市場復活へ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る