【GARMIN nuvi205Wレポ】海外では1度使ったら戻れない

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【GARMIN nuvi205Wレポ】海外では1度使ったら戻れない
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GARMIN nuviシリーズの大きな特徴が、“海外でも利用できる”という点。オプションの海外地図をSD/microSDカードスロットに挿すだけで、即利用可能という手軽さだが、果たしてその使い勝手はどうなのだろうか。ドイツ・フランクフルトでおこなわれたモーターショーに合わせてnuviを利用したのでレポートしよう。

海外で利用するには、オプションのマップソースが必要。日本での販売価格はヨーロッパ(EU)版は3万9900円(定価)と、本体を軽く上回る価格。一方、北米地図は1万9900円と、それほど高い印象はない。地図のカバレッジ範囲は広大なのでコストが上がるのは理解できるが、西欧主要地域のみに限定して価格を下げるなど、せめて2万円台で購入できる工夫をしてもらいたいところだ。

さて、今回はフランクフルトでのモーターショー終了後、別件の取材のため首都ベルリンへまでレンタカーで移動した。往路はA5→A4→A9という幹線を利用し、復路はA2を利用してフォルクスワーゲンの本社のあるヴォルフスブルグ(Wolfsburg)に寄って博物館を見学した後、A7→A9という経路でフランクフルトへ戻るという行程だ。

ドイツの道路網は日本と比べても発達しているが、1箇所に多くの自動車道が交わっており分岐がとても多い。また、ICの地名は長いうえに同じ地名でも南・中央・北でそれぞれ出口が異なっていたりする。ヨーロッパはストリートで住所が簡単に見つけ出せるので、紙地図での目的地探しは比較的簡単だが、土地勘のないツーリストにとっては分岐を間違わずにクリアするのは少々ハードルが高い。

そこでnuviだ。なんといっても日本語でナビしてもらえる安心感は大きい。分岐案内は「右車線です。そのあと、左車線です」と次の次の分岐を音声でガイドしてくれるので、予め先の車線を見越して運転できる配慮もなされている。また、ワイド画面を持つnuvi205Wなら、3つ先までのICを表示する自動車道専用の表示モードもそなえているので、降りるICまでどれくらいの距離があるのかも、一目で把握できる。ナビのありがたさは日本以上に感じる。

さて利用法だが、海外地図の利用時は、日本で使えるような名称検索は使えない。従ってもっぱら「海外住所検索」が主になるが、州/都市/通り(ストリート)/番地とステップ・バイ・ステップで探せるので初めての操作でも苦労はしないだろう。アルファベット入力は五十音入力よりもボタンが大きく、操作もしやすい。このあたりに、海外生まれのPNDというのを実感する。

このように大変頼りになるnuviだが、過信は禁物だ。ヨーロッパの地図データは日本ほどに綿密に整備されておらず、特に住宅地ではナビ上に経路が表示されていても、道がない場合が何度かあった。逆に言うと困ったのはそのくらいで、心配していた自車位置精度については、高層ビルの多いフランクフルトの中心部を抜けてさえしまえば、精度に不満を覚えることもなかった。

出張から戻ったとは、nuviに保存されていたGPSのログデータ(GPXファイル)をPCに転送してGoogle Earthで閲覧。走行時の時速や高度が分かり、移動履歴の把握も可能だ。軌跡だけでなくnuviでお気に入り登録したポイントはGoogle Earthにも移行される。海外のナビゲーション体験は、1度使ってしまうと後戻りできない便利さがある。

《北島友和》

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