【東京モーターショー09】ホンダ、ミニバンにもハイブリッド…SKYDECK

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【東京モーターショー09】ホンダ、ミニバンにもハイブリッド…SKYDECK
【東京モーターショー09】ホンダ、ミニバンにもハイブリッド…SKYDECK 全 9 枚 拡大写真

ホンダブースのコンセプトカー群のなかで、とりわけファミリー層の人気を集めそうなモデルが、ハイブリッドミニバン『SKYDECK(スカイデッキ)』。

全高1500mm、全幅1750mmと、現行『オデッセイ』より一回りコンパクトなボディながら、「マルチパーパス6シーター」というサブネームどおり、室内は6人が窮屈な思いをせず、ゆうゆうと着座できるスペースを持つのが売りだ。

そのゆとりあるスペースの秘密は、徹底的に薄型化されたシート。フレームは細いアルミ製、シートバックやクッション部は化繊のネット1枚というシンプルさ。一見、荒唐無稽にも思えるが、実は最近では体圧分散をうまくコントロールできるように布を織り上げる技術も出てきており、決して絵空事の提案ではない。

ミニバンとしては比較的コンパクトなサイズであるにもかかわらず、窓を通して見える極薄型のシートとの対比で、外観はとてもボリュームあるように見える。ショー会場でもスケール感の錯覚を楽しめることだろう。

スカイデッキのもうひとつの特徴は、低車高ミニバンとしては異例ともいえるワンモーション(一筆書き)デザインのサイドビューを持っていることだろう。フロントガラス後端がドライバーの頭上を超えて前ドアと後ドアの間のBピラー近くに配置することで、このスタイリングを実現した。ドライバーズシートからの眺望は、空をさえぎるものが何もなく、まるでオープンカーのように開放的。後席のルーフもガラス張りだ。

このスカイデッキ、動力はエンジンと電気モーターを併用するハイブリッドシステムだが、その仕様は公開されていない。ちなみにバッテリーは室内のセンターコンソール部に配置されるという。ボディ外板は樹脂成型という完全なコンセプトモデルだが、広大な窓とボディ剛性を両立させたボディを安く作る生産技術を開発し、すぐにでも市販してもらいたいと思えるモデルだ。

《井元康一郎》

井元康一郎

井元康一郎 鹿児島出身。大学卒業後、パイプオルガン奏者、高校教員、娯楽誌記者、経済誌記者などを経て独立。自動車、宇宙航空、電機、化学、映画、音楽、楽器などをフィールドに、取材・執筆活動を行っている。 著書に『プリウスvsインサイト』(小学館)、『レクサス─トヨタは世界的ブランドを打ち出せるのか』(プレジデント社)がある。

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