住友金属、高品質な高張力鋼板を安定供給する技術を開発

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住友金属工業は13日、熱間圧延(熱延)プロセス中の冷却帯での新しい温度計測技術と、それを利用した制御技術を開発・実用化し、高張力(ハイテン)の熱延鋼板を高い品質で安定して製造する技術を開発したと発表した。

熱延高張力鋼板の品質は、圧延直後の冷却過程の温度管理に大きく影響される。温度管理の前提は正確な温度計測だが、熱延鋼板の冷却過程では鋼板の周囲に冷却水が多量に存在し、計測環境として極めて厳しく、従来方法では高い精度を得ることが困難だった。

今回、同社は、新たな発想に基づき、冷却中の鋼板温度を正確に計測する技術を開発し、それを用いて鋼板冷却の温度制御精度を大きく向上させた。この結果、高張力鋼板での巻取温度の許容誤差からの逸脱が半減し、品質の安定した高張力熱延鋼板の製造が可能となったとしている。

自動車の低燃費化に向けて軽量化するため、高張力鋼板の採用が拡大している。同社では今回の技術を活用して高い品質の高張力鋼板を自動車メーカーに供給し競争力を強化する。

《レスポンス編集部》

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