ダイムラーは12日、メルセデスベンツ『E63AMGエステート』(日本名:『E63AMGステーションワゴン』)の追加写真を公表した。
E63AMGステーションワゴンは、9月のフランクフルトモーターショーで初公開。エンジンはセダンの『E63AMG』と同じく、AMGオリジナルの6208cc・V8を搭載する。
このエンジンは旧型に対して、吸排気系の変更や低フリクションピストンの採用などの改良を実施。最大出力525ps/5800rpm、最大トルク64.2kgm/5200rpmを発生する。旧モデルと比較すると最大トルクは変わっていないが、最大出力は11psアップ。燃焼効率の見直しも図られ、燃費は約12%改善。欧州複合モード燃費は7.8km/リットルを達成する。
トランスミッションは、『SL63AMG』にも採用済みのパドルシフト付き「AMGスピードシフトMCT7」。トルクコンバーターの代わりに湿式多板クラッチを使用した7速ATで、「C」「S」「S+」「M」の4モードを備え、Mモードでは0.01秒という瞬時のシフトチェンジを可能にする。レーススタートやレブマッチング機能も導入された。
新型Eクラスは、V6とV8搭載車がコラムシフトとなるが、E63AMGはフロアシフトの「AMGセレクターレバー」で、ワンタッチの電気式シフトとなる。
運動性能は世界屈指。0 - 100km/h加速は4.6秒、最高速は250km/h(リミッター作動)で、0 - 100km/h加速は、セダンの0.1秒遅れでしかない。オプションでリミッターの解除が可能で、この時の最高速は300km/hに到達する。まさにスーパーカー並みの性能だ。
新型は、2010年2月に欧州で販売開始。ドイツでの価格は10万8409ユーロ(約1440万円)からだ。追加写真からは、AMGならではのエクスクルーシブな雰囲気が、存分に伝わってくる。