VWの中国合弁、上海VWが累計生産500万台達成…生産開始から25年

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上海VW累計生産500万台達成
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フォルクスワーゲンは15日、上海VWの累計生産台数が500万台に到達したことを明らかにした。生産開始から25年で樹立した金字塔だ。

フォルクスワーゲンは中国において、2つの合弁事業を展開している。ひとつが上海VW、もうひとつが一汽VWだ。どちらも1984年から、中国での現地生産を開始した。

上海VWは、1998年に累計生産100万台をクリア。そこから先、中国での需要に対応するように右肩上がりに生産は伸び、2002年6月に200万台、2005年7月に300万台、2008年1月に400万台を達成。400万台から500万台へは、わずか1年9か月で到達した計算だ。

上海VWでは現在、11車種を生産中。フォルクスワーゲンブランドでは、『ポロ』『クロスポロ』『サンタナ』『パサートLingyu』『トゥーラン』など、シュコダブランドでは、『ファビア』『オクタビア』『スペルブ』を生産している。

また、フォルクスワーゲンは9月11日、2011年までに中国へ総額40億ユーロ(約5260億円)の大型投資を行うと発表。40億ユーロのうち、13億ユーロ(約1700億円)は上海VWの南京工場と、一汽VWの成都工場へ投資。車体の生産、塗装、車両組み立ての各工程に最新設備を導入し、2012年までに2工場の年間生産台数を、それぞれ30‐35万台上乗せする計画だ。さらに2012年から、南京工場で3車種、成都工場で2車種、合計5モデルの新型車を生産するプランも描いている。

フォルクワーゲングループチャイナのWinfried Vahland社長兼CEOは、「上海VWは生産開始から25年、500万台というマイルストーンを迎えた。我々の中国での取り組みが、VWを世界ナンバーワンメーカーにするために重要な役割を担う」と力強く語った。

中国の新車販売は非常に好調で、今年1‐8月の累計セールスは前年同月比29.2%増の833万1300台。今年は中国が世界最大の新車市場になる可能性が高い。中国でのセールス好調を背景に、トヨタを抜いて世界ナンバーワンに躍り出ようというフォルクスワーゲン。その野望は実現するか!?

《森脇稔》

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