【東京モーターショー09】ゼロスポーツ、リチウムイオン電池搭載の商用軽バンEVを展示

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ゼロスポーツ ゼロEVセラビューバン Li
ゼロスポーツ ゼロEVセラビューバン Li 全 5 枚 拡大写真

電気自動車メーカーのゼロスポーツは、21日から開幕した東京モーターショーに、商用を目的とした電気自動車(EV)『ゼロEVセラビューバン Li』を出展した。軽自動車バンとしては日本初となるリチウムイオン電池と交流モーターを搭載するEVだ。

ゼロEVセラビューバン Liは、スバルの軽バン『サンバー』をベースとし、パワートレーンをガソリンエンジンからリチウムイオン電池・交流モーターに変更しEVとした車両。商用を目的として開発された同車は、現場の声を取入れ業務に欠かせない左右スライドドアを採用、奥行1875mm、幅1340mm、高さ1035mmのスクエア形状で広い荷室を確保している。

350V・24kWhのバッテリーマネージメントシステム付きリチウムイオンバッテリーを搭載し、10・15モードで180kmの航続距離を実現した。また発信・停止の多い業務使用に対応するため、交流モーターを専用コントローラーで制御することで、低速トルクを重視し乗りやすさと加速性能を向上させている。

事業所などで使用できるよう単相200V電源を利用した専用充電器を搭載し、通常充電で8時間で満充電とすることが可能だ。また、今回展示された車両は、今年7月より日本郵政の集荷用として納入されたモデルと同タイプの車両で、ルーフには補器類の電力をまかなう事ができる充電用ソーラーパネルを搭載する。

ゼロスポーツでは、顧客の用途に合わせた仕様のEVを販売するため、使用環境や距離など徹底したヒアリングを行い、車両開発に反映させている。多数のオプションを用意するほか、EV車両価格の大部分を占めるバッテリー容量を、使用する距離に応じて増減を可能とすることで導入コストを抑えることができることが同社EVの特徴。

現在予約を受け付けており、販売は2010年10月の予定。車両本体価格は、展示車両の予価として448万円を設定。購入者補助金の対象として申請を行い、実際の購入価格を350万円程度とするとしている。同社は、「企業が環境へ貢献する最適な手段を提供したい」として、ゼロEVセラビューバン Liの販売拡大を目指す。

《宮崎壮人》

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