【COTY09-10 選考コメント】資源・環境への配慮抜きにクルマは存在し得ない…松下宏

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大賞:トヨタ・プリウス
大賞:トヨタ・プリウス 全 3 枚 拡大写真

資源・環境の時代と言われて久しいが、その傾向がますます強まってきた今、今年のカー・オブ・ザ・イヤーではそうした時代にふさわしいクルマが選ばれた。高い燃費性能を実現した『プリウス』が同じハイブリッド車である『インサイト』と大接戦の上でイヤーカーに選ばれたのを始め、インポート・カー・オブ・ザ・イヤーの『ゴルフ』もTSIエンジンによって低燃費を実現しているし、走行中に排気ガスを一切発生しない電気自動車の『i-MiEV』がアドバンスド・テクノロジー賞に選ばれたのも時代を象徴するものといえる。

特にプリウスはかつての『カローラ』を上回るよう一本被りの人気モデルになり、年間ではワゴンRを上回って販売ランキングの首位に立つのが確実な情勢で、カー・オブ・ザ・イヤーにふさわしいクルマであるだけでなく、販売面でも大きな支持を得た。

モーストファンの『フェアレディZ』やベストバリューの『レガシィ』は単純に資源・環境に結びつくクルマではないが、これらのクルマでも資源・環境への配慮はなされており、今やそれを抜きにクルマが存在し得ない時代になったといえる。そして今年の日本カー・オブ・ザ・イヤーは、時代を素直に反映して極めて順当な結果に終わった。

松下宏|自動車評論家
1951年群馬県前橋市生まれ。自動車業界誌記者、クルマ雑誌編集者を経てフリーランサーに。税金、保険、諸費用など、クルマとお金に関係する経済的な話に強いことで知られる。ほぼ毎日、ネット上に日記を執筆中。

《松下宏》

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