クライスラー、新経営計画公表…2014年までに販売を倍増

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クライスラーグループは4日、2014年までの新しい経営プランを明らかにした。2014年の世界販売台数を、現在の2倍に相当する280万台へ引き上げるのが柱となる。

クライスラーは2009年4月30日、日本の民事再生法に当たる連邦破産法11条(チャプター11)の適用を申請。同時にフィアットと資本提携すると発表した。6月10日には、クライスラーが優良資産をフィアットへ売却。新生クライスラーとして、再スタートを切った。

新生クライスラーはリストラを加速。米国内の販売網を大幅縮小するとともに、10月5日には新たなブランド体制を発表した。『ダッジ』ブランドを、乗用車の『ダッジカー』とピックアップトラック&SUVの『ダッジラム』に分割。これにより、『クライスラー』『ジープ』『ダッジカー』『ダッジラム』の4ブランド体制に移行する。各ブランドの社長兼CEOも、ジープを除いて一新された。

そして、クライスラーは経営破たん後、初の経営プランを今回公表。2014年までの5年間の成長計画を描いた内容だ。2014年までに、世界セールスを現行の2倍の280万台へ引き上げるのが柱となる。また、米国内では2014年の販売目標を188万台に制定。市場シェアは13%を獲得するとしている。

販売増に欠かせないのが、新商品の積極投入だ。クライスラー、ジープ、ダッジカー、ダッジラムの4ブランドに、フィアットと車台を共用化した車種を含む新型車を続々リリース。イメージリーダーのダッジ『バイパー』に関しては、2010年に生産を終了し、2012年に新型スポーツカーを発売する。フィアット『500』の2010年末までの米国発売も、正式にアナウンスされた。

クライスラーグループの2009年1 - 10月米国新車販売は、78万1319台。前年同期比は38.9%マイナスと大幅な減少に見舞われている。今回公表された新経営計画が、クライスラーの未来を大きく左右することになる。

《森脇稔》

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