【アウディ・エコドライビング】A3 スポーツバックの安全/環境性能を体感

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ウェット路面でのダブルレーンチェンジ
ウェット路面でのダブルレーンチェンジ 全 30 枚 拡大写真

A3 スポーツバック 1.4TFSI…トップクラスの環境性能

アウディジャパンの省燃費運転講習「アウディ・エコドライビング」で使われたアウディ『A3 1.4TSFI』は、排気量1.4リットル・ターボエンジンと、2系統のクラッチとギアセットを交互に使うことで機械式の7段自動変速を可能にした「Sトロニック」が採用されたプレミアムコンパクトである。

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欧州混合モードでの燃費はリッターあたり約18.2km、CO2排出量は127gと、ディーゼルに近い数値。最高出力125馬力クラスのガソリン車・ATのライバルと比較すると、ハイブリッドカーを除けばトップクラスの環境性能。アウディのハイブリッドモデル投入は2011年になる見込みで、低CO2の1.4リットルモデルはその橋渡し役という位置づけである。

◆ウエットでのダブルレーンチェンジでESPの効果を実体験

もっとも、アウディの最大の売りは走り。アウディはエコドライビング以外にも、走りの良さや緊急回避能力の高さを実感するプログラムも行っており、その一部をエコドライビング講習の後に体験してみた。

A3の良好な運動性が最も印象づけられるのは、濡れた路面での緊急回避挙動だった。時速60km以上の速度で、かなりタイトなダブルレーンチェンジ(急激なレーンチェンジを行い、その直後にさらに元のレーンに復帰する動き)を行うというもの。外から見るとホイールが水を横に蹴立てるほどの動きだが、車内では切れ味良くスポーティにレーンチェンジしたという感覚しかない。

A3のESP(車両安定装置)はボッシュ製のもので、ドライバーのステアリング操作、横G、車体の姿勢、各ホイールの回転速度をリアルタイムで検出し、四輪のブレーキの利きを制御することで車両の安定性を確保するというもので、今日の車両安定システムとしてはとくに目新しいわけではない、標準的なものだ。が、車両の安定、危険防止だけでなく、ドライバーがクルマのコントロールを楽しめるシステム制御は非常に巧みにできている。最初はカウンターステア制御が実装されているのかと思ったほどだった。

◆スキッドパッドでEPSのオン/オフ

また、タイル張りの路面に水を撒いて、圧雪路をサマータイヤで走るのと同等までに路面の摩擦係数を減らしたスキッドバッドで、ESPオン、オフ両方で車体をコントロールするというプログラムも体験したが、ESPをオフにしても、アクセルペダルを緩めるとオーバーステア、踏むとアンダーステアという動きをうまく調節することでコースアウトせずに30km/h以上で安定して周回できた。

アウディジャパンは、アウディオーナーのみならず、全ドライバーを対象にサーキットラン、氷上ドライブ、エコドライブなど様々な運転体験を提供するアウディ・ドライビング・エクスペリエンスを有料で実施している。ドライビングの楽しみをより深く知りたいというドライバーにとっては、興味深いプログラムといえる。

《井元康一郎》

井元康一郎

井元康一郎 鹿児島出身。大学卒業後、パイプオルガン奏者、高校教員、娯楽誌記者、経済誌記者などを経て独立。自動車、宇宙航空、電機、化学、映画、音楽、楽器などをフィールドに、取材・執筆活動を行っている。 著書に『プリウスvsインサイト』(小学館)、『レクサス─トヨタは世界的ブランドを打ち出せるのか』(プレジデント社)がある。

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