「InterBEE 2009(国際放送機器展)」が17 - 19日、幕張メッセにて開催された。これは映像・音響分野の最新製品や技術などが展示される、プロのための国際展示会。
「AT Communications」のブースでは、日産の高級ミニバン『エルグランド』と、メルセデスベンツのトランスポーター『スプリンター316CDI』をベースに開発した、2台のハイビジョン衛星中継車両が展示されていた。どちらもスウェーデン・SWEDISH社製の衛星アンテナがルーフに取り付けられている。
衛星中継車というとトラックのような大型車両が一般的だが、この2台は機動力に優れた乗用車がベース。細い路地などに入り込んで取材活動を行なうときは、トラックに比べて大きなアドバンテージがある。
AT Communicationsのスタッフの話によると、現在は政府関係団体からの問い合わせが多いそうだ。主な用途は災害地などの取材や、地方で行なわれるイベントなどでの運用が計画されているとのこと。
なお、価格はシステム込みで約8000万円以上。しかし、スタッフの話では、「車内に搭載する機器によって値段は大きく変わるため、あくまでも参考程度に---」とのこと。