三菱電機は、車両で走行しながら絶対精度10cm以内の高精度な3次元空間位置データを簡単に取得できるモービルマッピングシステム(MMS)の新製品「MMS-X」シリーズを11月30日から発売する。
MMSは、車両にGPSアンテナ、レーザースキャナー、カメラなどの機器を搭載し、走行しながら道路周辺の3次元空間位置データを高精度で効率的に取得できるシステム。
今回、より多くのセンサーを搭載し、一度の走行で高精度な3次元空間位置データを取得できるMMS-Xシリーズを投入する。新製品は、多センサー化によって広範囲のカメラ撮影と高密度なレーザー点群を取得できる。
また、従来よりも多数のレーザースキャナーとカメラを搭載しながらも、絶対精度10cm以内、相対精度1cm以内のセンサーを搭載し、小型・軽量化と高精度計測を両立した。
従来、電子基準点から半径30kmを越えるたびに必要だったMMSの初期化作業が不要となり、計測開始時の一回の初期化作業で効率的な長距離計測ができる「基準点またぎ機能」を搭載する。
さらに、高架下、トンネルなどのGPS不可視区間での計測時に、従来の測量手法で計測された地物の位置を利用し、MMSの計測値を補正する「ランドマークアップデート機能」(ソフトウエア)を2009年度末に販売する予定。