インターナショナル・レクティファイアー・ジャパン(IRジャパン)は25日、耐圧1200Vの車載用IGBT(絶縁ゲート型バイポーラ・トランジスタ)「AUIRG7CH80K6B-M」を発売した。
電気自動車(EV)やハイブリッドカーなどで使われる大電流、高電圧のインバータ・モジュールに適しているとされる新製品は、同社の最新のフィールド・ストップ構造やトレンチ技術を使って製造、導通損失とスイッチング損失を低減する。チップ表面の金属は、はんだ付け可能で、裏表の両面から放熱できるため、熱特性の改善が図れる。ボンディング・ワイヤーを使っていないため、信頼性も高いとしている。
このほか、最大定格電圧まで最大定格電流を供給可能な広い逆バイアス安全動作領域、広い動作温度範囲、高いピーク・ターンオフ能力などの特徴がある。最大コレクタ電流は200Aで、コレクタ-エミッタ間の飽和電圧はゲート-エミッタ間電圧が15Vで接合部温度25度のときに最大2.45V、車載部品の品質規格に準拠する。
新製品10万個購入時の単価は、14米ドルとなる予定。