【GARMIN nuvi1480 インプレ】シンプルな車載マウントでカンタン取り付け

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ベースの上に吸盤でマウントを取り付ける。マウントをおいてレバーを倒すと吸盤が引っ張り上げられる仕組みで、非常に強力に固定できる。本体の固定はマウントの爪にはめ込むだけだ。慣れれば片手で簡単に脱着できるようになる。
ベースの上に吸盤でマウントを取り付ける。マウントをおいてレバーを倒すと吸盤が引っ張り上げられる仕組みで、非常に強力に固定できる。本体の固定はマウントの爪にはめ込むだけだ。慣れれば片手で簡単に脱着できるようになる。 全 12 枚 拡大写真

両面テープと吸盤で簡単取り付け 車両間の移動も簡単

本機の取り付けはGARMIN伝統の方法が変わらず採用されている。その方法とは、直径6センチほどの円盤状のベースをダッシュボードに貼り付け、そこに吸盤式のマウントを取り付けるというもの。

最近は特殊素材の大型吸盤でダッシュボードに直接取り付けるクレードルが流行しているので、それに比べるとちょっと工夫がないように見えるかもしれない。しかし、実際に使ってみるとこの方法はとてもいい。

特殊吸盤のクレードルは全体に大きく、汚れてくると吸着力が落ちてしまうなど扱いにくい面もある。しかし、GARMINのマウントはシンプルイズベスト。安価なベースだけを買い足せば車両間の移動も簡単にでき、吸盤の吸着力も非常に強い。マウント自体も小型で扱いやすく、吸盤面が硬いので丈夫で耐久性が高い。筆者は国産PNDも日常的に使用しているが、マウントはGARMINのものが一番使いやすく、合理的だと感じる。

電源はシガーライターから供給する。電源ケーブルはマウントではなくPND本体に接続する必要があるため、脱着は本体の脱着、ケーブルの脱着と2アクション必要で、ここだけは少し不便に感じてしまう。しかしそれ以外は満点で、シンプルすぎるように見えるマウントも使ってみると非常に具合がいい。本体のシンプルさと合わせて大げさな感じにならないのが好印象で、車外から見たときにも言われないと気が付かないほど目立たない。本体の裏面がツヤ消し仕上げになっている理由が分かる。

◆nuviシリーズといえばこの地図 その見やすさは特筆もの

取り付けができたところで早速電源を入れてみる。やっておいた方がいい初期設定はあるものの、とりあえずのところは電源を入れるだけで使用することが可能だ。そしてスイッチが一つしかないので電源スイッチを間違えるはずが無く、電源オンで表示されるメインメニューもまた、間違えようがないほど明解。このシンプルさ、分かりやすさこそがnuviシリーズの真骨頂だ。

シンプルさがもっともよく現れているのが個性的な地図だろう。初めて見た人はあっけにとられるほど、まさにこれ以上ないほどのシンプルさだ。ほとんど道路とアイコンだけで建物などは表示されない。もちろん、手を抜いた結果ではなく、これがGARMIN流の地図なのだ。情報量が少ないと言えば確かにその通りだが、しかしナビの地図に必要なのは多すぎる情報量ではなく、読みとりやすさ。運転しながら一瞬だけ見たときの読みとりやすさはこの地図が最高だ。

しかもこのシンプルな地図は単にシンプルなだけではない。使ってみると意外なほどよくできているのだ。3D表示では他メーカーのナビの3D表示よりも極端に近くを大きく拡大表示する。そのおかげで、地図のスケールを遠くまで見渡せる用に調整しても、自車付近の道路は常に大きく見やすい。

他メーカーのナビではガイド中に次に曲がる交差点を大きく表示する交差点拡大図が必須になっているが、本機にはそのような機能はない。なぜなら不要だからだ。なにしろ自車付近は常に他メーカーナビの拡大図くらいの大きさになっている。しかも、曲がる地点がちかづくと本機は地図のスケールをズームアップする。交差点拡大図では画面が2画面になってしまうため読みとりやすさはむしろ低下するが、ズームアップ方式は気づかないほどさりげなく、しかし確実に分かりやすさをアップさせてくれるのだ。

◆海外ブランド=廉価・安物ナビではない

このように、本機の地図はシンプルでありながら、実は多機能モデルと同様に分かりやすいガイドを可能にしている。これはほかの機能にもいえることで、シンプルに見えながら実は凝ったことをしているところが随所にある。簡単でシンプルと聞くと機能が少ないのかと思う人が多いだろうが、そうではないのだ。

衝撃的とまでいっては大げさだが、しかしこの地図をはじめとする独特のユーザーインターフェースに触れると、目からウロコが落ちる思いがする。国内家電ブランドの製品とは一目見て雰囲気が違うことから毛嫌いしたり、性能が低いと決めつけている人がいたら、そういう人にこそ使ってほしい。多機能だが操作体系が煩雑になりすぎた日本製ナビに疑問を覚えるようになるはずだ。

《山田正昭》

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