帝人化成は11月30日、自動車・車両分野の開発力を強化するための組織改正を実施すると発表。自動車向けに樹脂グレージングへの採用が進んでいることに対応、ポリカーボネ—ト(PC)樹脂の市場対応力を強化するため、12月1日付で、社長直轄の「モビリティ事業推進部」を新設した。
これにより自動車・車両用途に向けた戦略企画機能・マーケティング機能を強化すると同時に、プラスチックステクニカルセンター(千葉県千葉市)の素材技術・加工技術開発機能、R&Dセンター(愛媛県松山市)の表面処理技術・次世代素材技術、自動車用PC樹脂製窓の実用化に向けた技術開発機能などを「モビリティ事業推進部」に一元化する。
帝人化成は、今後、実車サイズで自動車・車両部材の試作・開発を行う段階から顧客と共同開発を行う場を提供し、顧客や市場に対してスピーディに対応していく。
また、自動車部材などの川中・川下の加工事業を積極的に取り込み、素材の付加価値向上を図っていく構え。