【ロサンゼルスモーターショー09】ホンダP‐NUT…超小型コミューター

自動車 ニューモデル モーターショー
ホンダP-NUTコンセプト
ホンダP-NUTコンセプト 全 10 枚 拡大写真

米国ホンダは、2日に開幕したロサンゼルスモーターショーに、『P-NUTコンセプト』を出品した。全長3400mmの小型ボディに前席1、後席2の3シーターレイアウトを採用。リアエンジン、リアドライブ方式が実現した2ドアの斬新なフォルムも特徴だ。

P-NUTとは、パーソナル・ネオ・アーバン・トランスポートの略。未来の都市生活者にふさわしい、超小型シティコミューターのデザインスタディモデルだ。開発は米国カリフォルニア州に本拠を置く、ホンダR&Dアメリカのアドバンスドデザインスタジオが担当した。

P-NUTのハイライトは、その斬新なデザインにある。リアエンジン、リアドライブ方式が生むデザインの自由度を生かして、フロントにボンネットを持たない車体を実現。エアロダイナミクスを追求したボディは、ノーズ先端からルーフエンドにかけて、ほぼ一直線に力強いラインが貫く。また広いガラスエリアは、視界の良さをもたらしている。

ボディサイズは全長3400×全幅1750×全高1439mm。ホンダの軽自動車『ライフ』との比較では、P-NUTの全長は5mm長いだけだ。しかし、全幅は275mmもワイドで、全高は171mm低い。米国ではウルトラコンパクトに属するボディサイズだ。

超小型ボディと広い室内空間を両立する目的で、シートレイアウトは前席1、後席2の3シーターを採用。ドライバーはフロント中央に着座するスタイルだ。これにより、後席足元にはミッドサイズセダンに匹敵するゆとりが生まれた。

未来感覚にあふれたインパネは、ヘッドアップディスプレイにナビゲーションやリアビューモニターなど、必要な情報を表示。リアシートは簡単な操作で折り畳みと脱着が可能で、スペースが拡大できる。

デザインスタディモデルなので、パワートレインに関しては未公表だが、ガソリンエンジン、ガソリンエンジン+モーターのハイブリッド、モーターのみのEVの3種類を想定。ひとつのシャシーで3種類のパワートレーンに対応する柔軟性を備える。

ホンダR&Dアメリカのディレクター、デーブ・マレック氏は「P-NUTコンセプトが、未来の都市生活者に最適なパッケージングとデザインを提案する」とコメント。このまま市販されることはないが、P-NUTの考え方が、今後のホンダの商品に生かされる可能性はありそうだ。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  2. 最後のフォードエンジン搭載ケータハム、「セブン 310アンコール」発表
  3. 船上で水素を製造できる「エナジー・オブザーバー」が9年間の航海へ
  4. 高機能ヘルメットスタンド、梅雨・湿気から解放する乾燥ファン搭載でMakuake登場
  5. 「三菱っぽくないけどカッコいい」ルノーの兄弟車となる『エクリプス クロス』次期型デザインに反響
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 「あれはなんだ?」BYDが“軽EV”を作る気になった会長の一言
ランキングをもっと見る