【ロサンゼルスモーターショー09】フォード フィエスタ、ライバルは日本車

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フォードフィエスタ米国仕様
フォードフィエスタ米国仕様 全 10 枚 拡大写真

フォードモーターは2日、ロサンゼルスモーターショーにおいて、米国仕様のフォード『フィエスタ』を披露した。販売開始は2010年春からの予定で、日本製コンパクトカーをターゲットに据えている。

新型フィエスタは2008年秋、欧州市場で発売。フォードのデザイン言語「キネティック」に従いデザインされ、小型ハッチバックでありながら高い存在感を放つ。また中国などアジア市場へは4ドアセダンバージョンを投入。すでに欧州とアジアを合わせた累計販売台数は、50万台を突破している。

フォードは米国での小型車シフトを受けて、フィエスタの米国導入を決定。すでに今年5月から「フィエスタ・ムーブメント」と題したPRキャンペーンを、さまざまなメディアを使って展開してきた。そしてロサンゼルスで、遂に米国仕様が初公開された。

米国向けのフィエスタは、5ドアハッチバックと4ドアセダンの2ボディを設定。トヨタ『ヤリス』がリフトバック(日本名:『ヴィッツ』)とセダン(日本名:『ベルタ』)、日産『ヴァーサ』が5ドア(日本名:『ティーダ』)とセダン(日本名:『ティーダラティオ』)を用意して、幅広い顧客に対応しているのと同様だ。

エンジンは当面、1.6リットル直4ガソリンの1機種。「Ti-VCT」(ツイン・インディペンデント・バリアブル・カムシャフト・タイミング)を採用して、119psの最大出力と15.1kgmの最大トルクを引き出す。トランスミッションは、5速MTと「パワーシフト」と呼ばれる6速AT。米国EPA(環境保護局)予想燃費は、高速17km/リットルとクラストップ水準だ。

室内は小型車を超える質感を追求。シートはクロスとレザーを用意され、NVH対策も徹底された。安全面ではESCやクラス初のドライバーニーエアバッグを標準装備。フォードのテレマティクスシステム、「SYNC」も最新バージョンを設定する。

新型フィエスタは2010年春、全米のフォードディーラーに並べられる。フォードアメリカのマーク・フィールズ社長は「顧客は小型車に燃費の良さだけでなく、高いクオイリティも求めている。新型フィエスタが小型車の新基準を打ち立てる」と自信満々だ。

《森脇稔》

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