マセラティは1日、『グラントゥーリズモS』のカスタマイズオプション装着車「MCスポーツライン」に、中東とイタリア向けの限定車を設定した。
車名のMCとは、マセラティのモータースポーツ活動を統括する「マセラティ・コルセ」の略。4.7リットルV8(440ps、49.9kgm)を搭載するグラントゥーリズモSをベースに、スポーティな装備が奢られた。
外観は中東向けが「マットホワイトアイス」、イタリア向けが「マットビアンコフジ」で塗装。リアスポイラー、ドアシルインサート、ダブルフロントウイングレットなど、マセラティ・コルセが風洞実験を経て開発したカーボン製エアロパーツを装備する。ドアミラーとドアハンドルも、カーボンファイバー仕上げだ。
足回りにはスポーツサスペンションを組み込み、車高は10mmダウン。ブレーキやスタビライザーも強化された。アルミホイールはグロスブラック塗装になる。室内にはカーボンパネルやアルミペダルが装着された。
この特別なグラントゥーリズモSは、中東向けが12台、イタリア向けが11台。世界のスーパーカーメーカーの例に漏れず、マセラティにとっても、中東マーケットは得意客が多い証だろう。