BMWのチューニングを手がけるACシュニッツァーは11月28日、ドイツ・エッセンモーターショーで『1シリーズクーペ』のポリスカー仕様を初公開した。動画共有サイトでは、そのPR映像が公開されている。
1シリーズクーペのポリスカー仕様は、実際に警察がパトロールに使用する車ではない。ドイツ政府とVDAT(ドイツチューニングカー協会)が共同で行う「合法チューニングPRキャンペーン」のために製作された1台である。
エッセンモーターショーは2005年から「TUNE IT! SAFE!」と題したキャンペーンを展開。不正改造の排除を呼びかけるこのキャンペーンを、ドイツ警察と連邦交通省が全面的に支援している。
この1シリーズクーペはBMWが提供した「123dクーペ」をベースに、BMWのトップチューナーとして知られるACシュニッツァーがモディファイを担当。車名は『ACS1 2.3dクーペ』と名づけられた。
2.0リットル直4ターボディーゼルは、吸排気系やコンピューターの変更により、最大出力241ps、最大トルク48.9kgmを発生。トランスミッションは6速ATで、0-100km加速は6.7秒で駆け抜ける。
足回りはスポーツサスペンションを装着。車高は30mmローダウンされた。ACシュニッツァーの最新アルミホイール、「タイプIVバイカラー」装着の効果もあり、実物のパトカーではあり得ない、地を這うようなフォルムを実現する。
内外装はフロントスポイラー、リアスカート&ウィング、ルーフスポイラー、レザーバケットシート、アルミペダル、シルバーのカーボンパネルなどで装飾された。
警察車両を示すデカールに青いフラッシュライトとくれば、ドイツのポリスカーそのもの。ドイツ警察も公認の1シリーズクーペ・ポリスカー仕様の映像は、動画共有サイトで見ることができる。