5日未明、福岡県飯塚市内の市道で、路肩を歩いていた70歳の男性がひき逃げされる事件が起きた。男性は収容先の病院で死亡。クルマは現場から約200m離れた駐車場で発見され、警察は運転していた35歳の女を逮捕している。
福岡県警・飯塚署によると、警察が事件発生を認知したのは5日の午前0時30分ごろ。飯塚市小正(N33.37.31.9/E130.39.58.3)付近の住人から「高齢の男性がクルマにひき逃げされたようだ」との通報が寄せられた。
通報を受けて駆けつけた同署員が倒れている男性を確認。男性は近くの病院に収容されたが、頭部強打で約2時間後に死亡した。後に現場近くに住む70歳の男性と判明している。
事故が起きた現場は近隣住人しか使わない生活道路であることから、警察は現場近くでの車当たり捜査を開始。約30分後に現場から200mほど離れた場所でフロントガラスの割れた軽乗用車を発見。運転していた35歳の女に職務質問したところ、ひき逃げの事実を認めたことから自動車運転過失傷害と道路交通法違反(ひき逃げ)容疑で逮捕。男性死亡後は容疑を同致死に切り替え、調べを進めている。
現場は幅員約5mの直線区間。女からは酒気帯び相当量のアルコール分を検出しており、警察では飲酒運転の発覚を恐れて逃走したものとみて、飲酒した場所や量の特定を急いでいる。