【メルセデスベンツ E250CGI アバンギャルド 試乗】ガマンいらず…森口将之

試乗記 輸入車
E250CGI
E250CGI 全 5 枚 拡大写真

ヨーロッパで乗る『Eクラス』のタクシーは4気筒ディーゼルターボなのに、かなり速い。だからガソリンの直噴ターボでもイケるんじゃないかと思っていたが、実車は予想以上だった。

重さ1.7tを越える大柄なボディを、たった1.8リットルで軽々と動かす実力は感動のひとこと。しかもターボは2000rpmあたりからゆったり立ち上がるので、スムーズな走りが味わえる。しかも音は4気筒とは思えない繊細なサウンド。これならガマンいらずのダウンサイジングができそうだ。

トランスミッションがトルコン式5速ATであることを気にする人がいるかもしれないが、エンジンの性格がフレキシブルなので5速でも不満はないし、トルコンが加速をなめらかに仕立ててくれる点も見逃せない。

それよりも試乗したアバンギャルド仕様では、荷重の軽い前足の固さが気になった。エコカー減税対象はアバンギャルドのみだが、これを蹴ってでも、乗り味重視でベースモデルを取るという選択だってアリだと思うし、そのほうが真にクレバーなチョイスじゃないだろうか。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★
オススメ度:★★★★

森口将之|モータージャーナリスト
試乗会以外でヨーロッパに足を運ぶことも多く、自動車以外を含めた欧州の交通事情にも精通している。雑誌、インターネット、ラジオなどさまざまなメディアで活動中。著書に『クルマ社会のリ・デザイン』(共著)など。

《森口将之》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 21車種・64万台超、トヨタ自動車の大規模リコールに注目集まる…7月掲載のリコール記事ランキング
  2. 「復活まじうれし!」「全色欲しい」新型スズキ『GSX-R1000』発表に、SNSは話題沸騰!
  3. 約10万円で200km以上走るEVバイク登場に「現実的な選択肢」、ベトナムから日本上陸に期待の声
  4. トヨタ「クラウン」「アルファード」など21車種、64万台超の大規模リコール[新聞ウォッチ]
  5. ホンダ『N-ONE e:』の価格を予想、280万円台からか…実質ガソリンモデル並み?
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  4. 栃木ホンダ販売、テラチャージの急速充電器設置…EV充電環境を強化
  5. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
ランキングをもっと見る