クラスは違うが、Bセグホットハッチとライバル関係になりそうなのが新型『ゴルフ GTI』(366万円)だ。例えばMINIの「ジョン・クーパー・ワークス」は最高出力がゴルフGTIと同じく211PSで価格は366万円と、文字通りガチンコとなる。
ゴルフ GTIの排気量・ボディサイズはMINIより一回り以上大きいが、2リッターターボエンジン(211ps、28.6kgm)と6速DSGによる走りの完成度は高い評価を得ている。ゴーカート・フィーリングのMINIに、洗練のゴルフGTIと、同じホットハッチでもここまで性格の違う2車だけに、ぜひ乗り比べて試して欲しい。
一方で、フィアット500CやMINIコンバーチブルのライバルとなるのが、『ビートルカブリオレ』(365万円)だ。同じ4座オープンでも、MINIコンバーチブルのようなクルマとの一体感はなく、車両感覚も少々つかみにくいが、使える後席と可愛らしい外観は女性のハートをがっちりつかみそう。
ニュービートル自体がすでにモデル末期で、ベースは2世代前のゴルフIV。乗り味・パワートレーンともに旧世代を引きずっているが、逆にそれがカブリオレのキャラクターにぴったり合っている。北米では最終仕様の「ファイナルエディション」が登場し、生産終了も近い。いい意味での「ユルさ」を新車で味わえるのもあとわずかだ。