鈴木修会長兼社長は東京での発表会見で、新型『アルト』は発売後も軽量化を中心に燃費性能の向上に取り組み、段階的に改良する方針を明らかにした。
新モデルの最高燃費は2輪駆動のCVT搭載車で1リットル当たり24.5kmと、量販モデルとしてはクラス最高レベルを達成している。だが、鈴木会長は同社の軽自動車の燃費については「他社に比べると必ずしも良くない」とし、アルトについては「5年間、このまま販売するのでなく、できるものから改良していきたい」と述べた。
新型アルトは、車体で前モデルより10kg軽量化したほか、空力特性の改善やATをすべて4速タイプに統一するなどで燃費を向上させている。
鈴木会長にとってアルトは1978年の社長就任後に初めて投入し、低迷していた軽自動車市場を復活させた「印象深いモデル」。思い入れも強いだけに、モデルサイクルに関係なく改良に力を注ぐ方針を強調した。