ブガッティは16日、ドバイ国際モーターショーにおいて、『ヴェイロン』の特別仕様車、「Sang d'Argent」を発表した。創業100周年記念の最後を飾るワンオフモデルだ。
ヴェイロンは、2005年の東京モーターショーでデビュー。8.0リットルW16気筒エンジンに4つのターボを装着し、最大出力1001ps、最大トルク127.5kgmという圧倒的性能をマークする。7速DSGとフルタイム4WDの組み合わせにより、0-100km/h加速は2.5秒、最高速は407km/h。407km/hの最高速は、2005年当時の世界最速記録である。
ブガッティは2009年4月、イタリア・コモ湖畔で開催された「コンクールデレガンス」で、4台のヴェイロンを公開。4台のヴェイロンは、1924年にグランプリレースデビューを果たした『タイプ35』がモチーフ。そのマシンのナショナルカラーにちなんで、ブルー（フランス）、レッド（イタリア）、グリーン（英国）、ホワイト（ドイツ）で塗装され、フロントフェンダーやドアはアルミポリッシュ仕上げとされた。
Sang d'Argentは、この4台と同じ手法を導入。クーペボディのヴェイロンをベースに、ボディはシルバーで塗装。フロントフェンダーとドアはアルミポリッシュ仕上げとした。
さらに、ルーフにはシルバーのエアインテークを採用。アルミホイールはオープンボディの『グランスポーツ』と同デザインに変更された。インテリアには「ハバナ」と呼ばれる明るいレザーがあしらわれ、シートにはキルティング加工が施される。
Sang d'Argentは中東の顧客のために、わずか1台を生産。納車は2010年1 - 3月に行われる予定で、価格は145万ユーロ（約1億9000万円）だ。ブガッティは「このモデルのリリースをもって、創業100周年イベントは終了する」と語っている。
