フォード S‐MAX、欧州ベストセラーミニバンがマイチェン

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S-MAX 全 6 枚 拡大写真

欧州フォードは15日、『S-MAX』にマイナーチェンジを施した。新ガソリンエンジンの採用や内外装のリニューアルを行い、商品力を高めている。

S-MAXは2006年3月のジュネーブモーターショーでデビュー。フォードのデザイン言語、「キネティック」を初導入したモデルだ。スポーティなハンドリングと2、3列目シートを簡単に床下に格納できる「ホールドフラットシステム」などが評価され、2007年の欧州カーオブザイヤーを受賞している。

デビュー以来、初のマイナーチェンジではエンジンの変更と内外装のリニューアルに主眼が置かれた。

ガソリンエンジンは従来の2.3リットル直4(161ps)に代えて、直噴2.0リットル直4ターボ「エコブースト」SCTiエンジンを搭載。オールアルミ製で、高圧直噴システムなどを導入した新世代ユニットで、最大出力203ps/5500rpm、最大トルク30.6kgm/1750 - 4500rpmを発生する。

トランスミッションはデュアルクラッチの「パワーシフト」。0-100km/h加速8.5秒、最高速220km/hのパフォーマンスを発揮する。それでいて、CO2排出量は旧2.3リットル比で19%改善して189g/km、欧州複合モード燃費は12.3km/リットルと良好だ。

ディーゼルは2.0リットル直4ターボ「デュラトルク」TDCiの改良版を搭載。最大出力は115ps、140ps、163psの3種類が用意され、欧州複合モード燃費17.5km/リットル、CO2排出量152g/kmをマークする。排出ガス性能は、今回からユーロ5基準を満たす。

外観はフロントを中心にフェイスリフト。ヘッドランプやグリル、バンパーやボンネットを変更し、モデルチェンジ並みの変貌を遂げた。上級グレードはバンパーにLEDデイタイムランニングライトを装備する。リアはテールゲートやテールランプをデザイン変更。クロームのアクセントを添えている。

室内は素材の見直しで、質感を引き上げたほか、上級グレードには新デザインのオーバーヘッドコンソールやLED照明を採用。安全面では、オプションでブラインドスポットインフォメーションシステムが設定された。

新しいS-MAXは『モンデオ』などとともに、欧州フォードのベルギー工場で生産。2010年1月13日に開幕するブリュッセルモーターショーで正式発表後、欧州全域で発売される。

《森脇稔》

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