富士重工業は、軽自動車のスバル『R1』と『R2』を、2010年3月14日受注分をもって生産終了すると、ウェブサイト上で発表している。
生産終了されるR2(03年発売)とR1(05年発売)は、当時は採用の少なかったCVTや、4輪独立懸架サスペンションなど、軽自動車としては贅沢な技術や、スタイリング重視のデザインを採用するなど、スバルとしてのプレミアムミニを目指したクルマだった。
特にR2は、実用燃費を計測できる『e燃費』(運営:IRIコマース&テクノロジー)の「e燃費アワード」で、軽自動車部門で3年連続トップを獲得するなど、軽量な車体による燃費の良さを示したモデルであった。
しかしながら、居住性を重視する軽自動車ユーザーの志向に沿わず、ライバルと比べ販売では苦戦していた。
R1、R2の生産終了後、スバル生産の軽自動車ラインナップは『ステラ』、『プレオ』のバン、『サンバー』のバンとトラックとなる。『ディアスワゴン』はダイハツからのOEM供給が始まっている。
08年4月に発表されたトヨタ自動車と富士重工との合意では、ダイハツから富士重への軽自動車の国内OEM供給について、09年後半以降、順次充足するとされている。